ダンパの種類
風量調節ダンパ
VD(VolumeDamper)
風量調整ダンパ。
ダンパ外部の手動ハンドルで羽根を動かして風量を調節する。
MD(MotorDamper)
風量調整ダンパ。
手動操作ではなく、遠隔からモータで羽根を動かして風量を調節する。
CD(CheckDamper)(チャッキダンパ)
逆流防止ダンパ。
一方の風向に対しては、ダンパーの羽根が風圧により開放し、逆の風向に対しては、羽根の自重、あるいはバランスウエイトの力によって、羽根が閉鎖し風の逆流を防止する。
防火用ダンパ
FD(FireDamper)
防火ダンパ。
ダクトが防火区画を貫通する場合に、他の区画への火炎遮断の目的で設置する。
温度ヒューズが内蔵されていて、火災による温度上昇でヒューズが溶けて羽根が閉じる。温度感知器と連動するものもある。
火を遮断するため、羽根及びケーシングは1.5mm以上の厚い鋼板を使用する。
温度ヒューズの溶解温度は、一般換気用で72℃、厨房排気用で120℃、排煙用で280℃である。
SD(SmokeDamper)・SFD(SmokeFireDamper)
防煙ダンパ・煙感連動防火ダンパ。
火災による煙感知器の発報に連動して閉鎖するダンパーで、防火ダンパの機能も併せ持つ。
防煙区画を貫通するダクトに設ける。
HFD
排煙風道用防火ダンパー(HFD)
排煙ダクトに高温の火炎が流入した場合、閉鎖させるダンパ。
280℃のヒューズが付く。
PFD(ピストンレリーザファイアダンパー)
消火ガスの放出に連動して閉鎖するピストン式ダンパ。
不活性ガス消火設備を作動させる場合に、密閉空間を作るために、噴射するガス圧によって自動で閉止する。
ダンパの羽根
羽根の傾斜角は、風量を調節するものだが、比例はしない。
多翼型・スライド型・バタフライ型などがある。
多翼型(ルーバー型)
多翼で整流効果があるが、若干密閉性には欠ける。
対向翼、平行翼がある。
スライド型
羽根がスライドして開閉する 。高い密閉性がある。
バタフライ形
一枚翼のため、構造が簡単で丸形だが、翼の出張りが大きくなる。
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