蓄熱・その他の空調システム（ビル管問題）

ビル管試験の過去問題で、よく出る、2回くらい出てる、1回出たけど…。
実際の試験は5択の選択問題なので、このような出題形式ではありません。
正誤問題では、同じような文言の文章は一つとしてまとめてます。

蓄熱方式
1. 蓄熱槽
2. 躯体蓄熱
その他の空調システム

蓄熱方式

蓄熱方式のメモはこちら。

正誤問題（H25,2023）
蓄熱システムは、熱源設備により製造された、冷熱・温熱を評価的に効率よく蓄熱し、必要な時に必要な量だけ取り出して利用するシステムである。

〇

正誤問題（H30）
空調用蓄熱システムは、熱源装置容量の削減や夏期冷房期における電力のピークカットに寄与する。

〇

正誤問題（2021,2022）
蓄熱システムは、電力負荷平準化、熱源装置容量削減に効果がある。

〇

正誤問題（H25）
蓄熱システムの代表的な顕熱利用蓄熱材として、氷がある。

×（氷は、潜熱利用蓄熱体）

正誤問題（H26）
蓄熱システムにおける顕熱利用蓄熱材としては、主に氷が用いられる。

×（氷は、潜熱利用蓄熱体）

正誤問題（2021）
蓄熱システムにおける顕熱利用蓄熱体として、氷、無機水和塩類が用いられる。

×（氷・無機水和塩類は、潜熱利用蓄熱体）

蓄熱槽

蓄熱槽のメモはこちら。

選択問題（2020）
蓄熱槽を用いた蓄熱システムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.負荷の大きな変動に対応できる。
2.熱源機器の容量が大きくなる。
3.開放式の水槽の場合、より大きなポンプ能力が必要となる。
4.熱源を定格で運転できる。
5.氷蓄熱では冷凍機の効率が低下する。

2（蓄熱方式は、熱源を定格で運転できるので、熱源容量は小さくなる）

躯体蓄熱

躯体蓄熱のメモはこちら。

正誤問題（2019）
躯体蓄熱方式を採用すると、一般に熱源機器容量は大きくなる。

×（蓄熱方式は、熱源を定格で運転できるので、熱源容量は小さくなる）

穴埋め問題（2021）
躯体蓄熱システムにより蓄熱槽や熱源機器の容量が低減されるが、氷蓄熱に比べ、熱損失が[　ア　]、蓄熱投入熱量比が、[　イ　]。また、放熱時の熱量制御は[　ウ　]である。
[ア：大きく、小さく　イ：大きい、小さい　ウ：容易、困難]

ア：大きく　イ：小さい　ウ：困難

その他の空調システム

タスク・アンビエント空調

タスク・アンビエント空調のメモはこちら。

正誤問題（2021）
タスク・アンビエント空調とは、タスク域の温熱条件を緩和することで省エネルギー性の向上を図るものである。

×（アンビエント域を緩和し、タスク域を効率的に空調して省エネする方法）

正誤問題（2021）
事務所建築物におけるパーソナル空調では、冷暖用に天井、床、デスク等の吹出しが採用されている。

〇

床吹出し空調システム

床吹出し空調システムのメモはこちら。

正誤問題（H25,H27）
床吹出方式は、二重床を利用する。

〇

外気冷房

外気冷房のメモはこちら。

正誤問題（H23）
外気の条件や室内空気調和負荷に応じて外気冷房制御を行うことで、省エネルギーが図れる。

〇

正誤問題（H23）
予冷予熱時には、外気導入量を増加させることによって省エネルギーが図れる。

×（外気の温度が設定温度と逆方向の場合は、外気導入量を増加させると負荷が増える）

正誤問題（2021）
自然換気を併用するハイブリッド空調では、穏やかな気候時の外気を積極的に室内に導入して冷房に利用するものである。

〇

正誤問題（2021）
ナイトパージとは、夜間の外気を取り入れることで、空調機の冷房負荷を削減するものである。

〇

地域冷暖房システム（熱源プラント）

地域冷暖房システム（熱源プラント）のメモはこちら。

正誤問題（2023）
地域冷暖房システムは、地域内の建築物や施設(需要家)同士が相互に熱を融通し、効率的に熱需要に対応する方式である。

×（建物間熱融通の説明）

正誤問題（H26,2022）
地域冷暖房システムは、地域での熱源集約化や集中管理化のメリットがある。

〇

正誤問題（2021）
地域冷暖房システムでは、個別熱源システムに比べて、一般に環境負荷は増加する。

×（管理が難しい排熱などのエネルギーを利用でき、環境負荷が減る）

正誤問題（H30）
不特定多数の需要家に熱供給する熱源プラントは、規模の大小にかかわらず熱供給事業法の適用を受ける。

×（大規模なもの）

選択問題（H27）
地域冷暖房システムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.個別熱源システムに比べて、一般に環境負荷は増加する。
2.一定規模以上の熱媒体を供給する能力をもつ熱源プラントは、熱供給事業法の適用を受け、安定した熱供給が義務付けられている。
3.各建築物の煙突や冷却塔が不要となり、都市景観の向上に役立つ。
4.熱源装置の大型化、集約化により効率的な運用が可能となる。
5.個別の建築物の有効用途面積が拡大し収益性が増大する。

1（管理が難しい排熱などのエネルギーを利用でき、環境負荷が減る）

選択問題（2020）
地域冷暖房システムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.一定地域内の建築物に対して、熱源プラントで製造した熱媒を供給する方式である。
2.欧米では熱供給が中心である。
3.大気汚染防止などの公害防止対策となる。
4.個別の建築物の機械室スペースが大きくなる。
5.熱源装置の大型化・集約化・集中管理化により、安全性や効率性は向上する。

4（熱源設備がいらないので、個別の建築物の設備スペースは小さくなる）

選択問題（2024）
地域冷暖房システムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.個別熱源システムに比べて、大気汚染などの環境負荷が低減する。
2.不特定多数の需要家に供給する熱源プラントは、規模の大小にかかわらず、熱供給事業法の適用を受ける。
3.各建築物の煙突や冷却塔が不要となり、都市景観の向上に役立つ。
4.熱源装置の大型化、集約化により効率的な運用が可能となる。
5.個別の建築物の有効用途面積が拡大し収益性が増大する。

2（大規模なもの）

デシカント空調方式

デシカント空調方式のメモはこちら。

正誤問題（2019）
デシカント空調方式は、潜熱・顕熱を分離して制御できる空調システムである。

〇

正誤問題（2021）
ヒートポンプデシカント調湿型外気処理装置では、暖房時において効果的な相対湿度の維持管理が期待できる。

×（外気湿度の低い暖房時の加湿能力は低くなる）

選択問題（2022）
デシカント空調方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.除湿量は、再生空気の相対湿度の影響が大きい。
2.放射冷暖房システムの結露対策としても用いられる。
3.除湿において、デシカントロータ通過前後で外気の乾球温度は低下する。
4.2ロータ方式において、再生熱交換器は排気側に設置される。
5.潜熱と顕熱を分離して制御できる空調システムである。

3（吸着剤で除湿するため、吸着熱によって乾球温度は上昇する）

細霧空調

細霧空調のメモはこちら。

正誤問題（2021）
細霧空調とは、ミストの蒸発潜熱で周りの空気温度が下がる現象を利用した空調システムである。

〇