冷却塔（ビル管問題）

ビル管試験の過去問題で、よく出る、2回くらい出てる、1回出たけど…。
実際の試験は5択の選択問題なので、このような出題形式ではありません。
正誤問題では、同じような文言の文章は一つとしてまとめてます。

冷却塔の役割
冷却塔の分類
1. 開放型
2. 密閉型
冷却塔の水質管理
冷却塔の保守

冷却塔の役割

冷却塔の役割のメモはこちら。

正誤問題（H25,H26,H30,2023）
冷却塔は、主として冷凍機の凝縮熱を大気に放出するための装置として利用され、冷却水循環系統の一部を形成する。

〇

冷却塔の分類

開放型

開放型のメモはこちら。

正誤問題（H23,H25）
開放型冷却塔は、循環する冷却水が直接空気と接触し、冷却水の一部が蒸発することにより、残りの水が冷却される。

〇

正誤問題（H24,H25,H30,2019）
開放型冷却塔の補給水は、冷却水循環量の2%程度を見込む。

〇

正誤問題（H25,2021）
開放型冷却塔は、密閉型冷却塔に比べて小型である。

〇

正誤問題（H30）
開放式冷却塔は、密閉式冷却塔よりも一般に大型である。

×（密閉型冷却塔に比べて小型である）

正誤問題（H26,2020,2021,2023）
開放型冷却塔は、通風抵抗の増加に伴い送風機動力が増加する上、散布水ポンプにかかわる機構が付加されるため、コストも割高となる。

×（密閉型冷却塔の説明である）

正誤問題（2020）
開放型冷却塔と外気取入口との距離は、10m以上とする。

〇

正誤問題（2020）
開放型冷却塔では白煙防止対策として、冷却塔の壁面に熱交換器を設置して外気を加熱する方法がある。

〇

密閉型

密閉型のメモはこちら。

正誤問題（H27）
密閉型冷却塔は、外気に開放されていない冷却水を散布水で冷却する構造である。

〇

正誤問題（H30）
密閉式冷却塔は、開放式冷却塔に比べて一般に送風機動力が大きい。

〇

正誤問題（H25）
密閉型冷却塔は、散布水系統で不純物が濃縮することがないため、水質管理が不要という特徴がある。

×（散布水系統の保有水量が少なく不純物の濃縮が激しい）

正誤問題（H26,2021）
密閉型冷却塔は、散布水系統の保有水量が少なく不純物の濃縮が激しいため、この系統に対する水質管理は厳密に行う必要がある。

〇

正誤問題（H30）
密閉式冷却塔は、冷却水の汚染は少なく、冷凍機の性能低下が少ない。

〇

正誤問題（H25,H26,2020,2021,2023）
密閉型冷却塔は、大気による冷却水の汚染がないため、電算室やクリーンルーム系統の冷却塔としての採用例が多い。

〇

穴埋め問題（2022）
密閉型冷却塔は、水と空気が[　ア　]熱交換となるため、通風抵抗と送風機動力が[　イ　]する。また、冷却水の散布水系統の保有水量は開放型冷却塔と比べて[　ウ　]。
[間接、直接、増加、減少、多い、少ない]

ア：間接　イ：増加　ウ：少ない

冷却塔の水質管理

冷却塔の水質管理のメモはこちら。

正誤問題（H30,2023）
開放式冷却塔では冷却水の水質管理、密閉式冷却塔では散布水の水質管理が重要である。

〇

正誤問題（H26）
開放型冷却塔では、冷却水と大気が直接接触することから、大気中の汚染物資により水質が悪化し、機器・配管等に腐食を招くことがあるため、水質管理が重要となる。

〇

正誤問題（2020）
開放型冷却塔の水質管理として、強制的な循環水ブロー及び補給、薬品による水処理等が必要である。

〇

正誤問題（2024）
角形(クロスフロー)冷却塔は、丸形(カウンターフロー)冷却塔と比較して空中に冷却水が飛散しやすいため、管理をより厳重にする必要がある。

×（丸形冷却塔はカウンターフローで、下のルーバーより冷却水が飛散しやすい）

正誤問題（2021）
空調システムを介して引き起こされる微生物汚染問題として、レジオネラ症がある。

〇

正誤問題（2021）
開放型冷却塔内の冷却水は、レジオネラ属菌の繁殖に注意が必要である。

〇

正誤問題（H23,H27）
レジオネラ属菌の増殖防止のために、冷却水系のスライムを除去する。

〇

正誤問題（2022）
冷却水系統のスケール発生の原因として、冷却水の過剰な濃縮がある。

〇

正誤問題（2024）
冷却塔でのレジオネラ属菌増殖の原因として、冷却水の過剰な濃縮がある。

〇

正誤問題（H27）
スケールが発生すると、冷却塔の冷却効率の低下を招く。

〇

正誤問題（H25,H27,2024）
冷却水の強制ブローは、冷却水の濃縮防止に有効である。

〇

正誤問題（H29）
冷却塔の強制ブローは、スケール防止に有効である。

〇

正誤問題（H30,2020）
連続ブローなどの冷却水濃縮管理は、スケール防止に有効である。

〇

正誤問題（H25）
スライム防止やレジオネラ属菌対策として、多機能型薬剤を月に1回、間欠的に投入する。

×（2～7日の間隔で薬注装置を利用して連続的に注入する）

正誤問題（H29）
スライム防止、レジオネラ属菌対策、腐食防止効果をもつ多機能型薬剤は、連続的に注入するのが効果的である。

〇

正誤問題（H30）
スケール防止剤、レジオネラ属菌の殺菌剤等を含有するパック剤は、冷却水中に薬剤が徐々に溶け出す加工がされていて、効果は約1年間持続する。

×（約1～3か月間効果が持続する）

正誤問題（2020）
スケール防止剤、レジオネラ属菌の殺菌剤等を有するパック剤は、薬注装置を利用し連続的に注入してその効果を発揮する。

×（約1～3か月間効果が持続するので、薬注装置を利用て連続注入しなくて済む）

正誤問題（H25,2020）
冷却水系を化学的に殺菌洗浄するには、過酸化水素や塩素剤などを循環させる。

〇

正誤問題（H29,2023,2024）
冷却水系のレジオネラ属菌の増殖を抑制するには、化学的洗浄と殺菌剤添加を併用するのが望ましい。

〇

正誤問題（2024）
冷却水への薬剤処理は、適正濃度を維持するために、冷却塔への補給水量に比例した量の薬剤注入により行う。

〇

冷却塔の保守

冷却塔の保守のメモはこちら。

選択問題（H23）
冷却塔の水温が下がらない原因として、最も不適当なものは次のうちどれか。
[循環水量の減少、風量の減少、散水装置の不良、冷却塔の設置方向と最多風向との関係不良、充塡材の破損や劣化]

循環水量の減少（循環水量の減少は冷却能力に影響しない）