建築物のごみ管理（ビル管問題）

ビル管試験の過去問題で、よく出る、2回くらい出てる、1回出たけど…。
実際の試験は5択の選択問題なので、このような出題形式ではありません。
正誤問題では、同じような文言の文章は一つとしてまとめてます。

ごみ管理の分担
建築物のごみ
建築物のごみ収集
建築物のごみ搬送
1. ごみの搬送方式
建築物のごみ貯留と搬出

ごみ管理の分担

ごみ管理の分担のメモはこちら。

穴埋め問題（H23）
建築物内で発生する廃棄物の[　ア　]、収集、運搬及び貯留について[　イ　]かつ効率的な方法により速やかに処理すること。
[ア：排出、滅容、分別　イ：計画的、衛生的）

ア：分別　イ：衛生的

穴埋め問題（H24）
建築物内で発生する廃棄物の分別、収集、運搬及び貯留について、安全で[　　]かつ効率的な方法により速やかに処理すること。
[合理的、効果的、計画的、衛生的、経済的]

衛生的

穴埋め問題（2022）
建築物内で発生する廃棄物の分別、収集、運搬及び貯留について、安全で衛生的かつ[　ア　]な方法により、速やかに処理すること。[　イ　]は、分別ができるような環境を整備し、[　ウ　]へ分別を促すこと。また、収集・運搬用具は安全で衛生的に管理すること。
[効率的、計画的、所有者等、占有者等、利用者、事業者]

ア：効率的　イ：所有者等　ウ：利用者

正誤問題（H26,H30,2023）
建築物内で発生する廃棄物の分別、収集、運搬及び貯留について、衛生的かつ効率的な方法により速やかに処理する。

〇

正誤問題（2019）
新築の建築物では、使用開始後一定期間が経過した時機に、廃棄物処理計画を見直す。

〇

選択問題（H28）
建築物内廃棄物の各関係者の基本的役割に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.国・地方公共団体は、廃棄物の分別・再利用・再資源化の普及・啓発に努める。
2.ビル入居者は、廃棄物処理のルールを徹底させるため責任者を選任する。
3.廃棄物処理業者・ビルメンテナンス業者は、廃棄物の減容化に努める。
4.廃棄物収集運搬・処分業者は、契約に基づき、排出された廃棄物の収集・運搬・処分を実施する。
5.ビルメンテナンス業者は、建築物内廃棄物の処理に必要な容器、集積場所、保管場所等を適切に準備する。

5（ビルメンテナンス業者→所有者等）

選択問題（2020）
建築物内廃棄物の各関係者の基本的役割に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.国・地方公共団体は、廃棄物に関する教育・啓蒙を行う。
2.ビルメンテナンス事業者は、建築物内廃棄物の管理責任者を選任する。
3.建築物内廃棄物処理事業者は、廃棄物の減容化に努める。
4.建築物維持管理権原者は、建築物内廃棄物の処理に必要な容器、集積場所、保管場所等を適切に準備する。
5.ビルメンテナンス事業者は、建築物内廃棄物の収集・運搬・処理・保管を実施する。

2（ビルメンテナンス業者→ビル入居者）

選択問題（2022）
建築物内廃棄物の各関係者の基本的役割に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ビル入居者は、廃棄物処理のルールを徹底させるため責任者を選任する。
2.ビル入居者は、廃棄物の減量化・減容化に努める。
3.廃棄物処理業者は、分別可能廃棄物を明確化する。
4.ビルメンテナンス事業者は、建築物内廃棄物の処理に必要な容器、集積場所、保管場所等を適切に準備する。
5.ビルメンテナンス事業者は、必要な場合に建築物内廃棄物の事後分別を行う。

4（ビルメンテナンス業者→所有者等）

選択問題（2024）
建築物内廃棄物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.事後分別とは、ごみ発生時点以降に分別を行うことである。
2.事前分別の基本は、収集・運搬用具を廃棄物の種類ごとに用意することである。
3.建築物内の収集時に廃棄物かどうか不明な書類などは、確認するまで処理しない。
4.ビルメンテナンス事業者は、建築物内廃棄物の管理責任者を選任する。
5.事後分別の留意点は、廃棄物と資源化物を大別し詳細に分別することである。

4（ビルメンテナンス業者→ビル入居者）

正誤問題（H29）
ビル所有者は、必要な容器、集積場所、保管場所等を適正に準備する。

〇

正誤問題（H26）
建物の占有者は、その占有する建物の清潔を保つように努めなければならない。

〇

正誤問題（H25,H30,2020）
建築物内に診療所がある場合、建築物の所有者は特別管理産業廃棄物管理責任者を置かなければならない。

×（建築物の所有者→ビル入居者）

正誤問題（2023）
建築物内の医療機関から感染のおそれのある産業廃棄物が排出される場合は、当該建築物の所有者が、特別管理産業廃棄物管理責任者を設置しなければならない。

×（建築物の所有者→ビル入居者）

正誤問題（H29）
大規模建築物の場合、専任の収集・整理・搬出の作業員が配置されている場合がある。

〇

建築物のごみ

建築物のごみのメモはこちら。

正誤問題（H28）
廃棄物計量管理システムは、テナントへの課金制度に活用する。

〇

建築物のごみ収集

ごみの分別

ごみの分別のメモはこちら。

選択問題（H25）
建築物内廃棄物の適正処理に関する次の文章の[　　]内に入る語句として、最も不適当なものはどれか。
建築物内廃棄物の収集・運搬業務の一環として清掃従事者が事後的に[分別]を行うよりも、[所有者等]が分別できるような環境を整備し、[利用者]へ分別を促すなどして、[収集時点]で分別を行うことが、安全・衛生・[効率]の観点から必要である。

収集時点（発生時点）

正誤問題（H28,2020,2024）
建築物内で発生する廃棄物について、所有者等は、分別ができるような環境を整備し、利用者へ分別を促す。

〇

正誤問題（H27,H28,H30,2019,2021）
ごみの分別とは、収集、運搬、リサイクル(再生利用)、中間処理、最終処分が適切に行われるよう、発生・排出元であらかじめ区分することである。

〇

正誤問題（H26）
ごみの収集は、資源ごみ、生ごみ、可燃ごみ、不燃ごみを分別し、適切に回収が実施されていること。

〇

正誤問題（H26）
資源ごみのうち紙類については、古紙のリサイクルに配慮した分別・回収が実施されていること。

〇

ごみ収集容器

ごみ収集容器のメモはこちら。

正誤問題（H28,2020）
紙くず類の収集は、一般にキャンバス製のコレクタが用いられる。

〇

正誤問題（H27）
腐敗しやすい生ごみなどについては、悪臭防止などの観点から密閉保管に注意する必要がある。

〇

正誤問題（H28）
ちゅう芥(かい)類の収集は、悪臭防止などのため、蓋付きのポリバケツやステンレス製のコレクタが用いられる。

〇

正誤問題（H28,H29,2019）
吸殻の収集をするときは、金属製の蓋付き容器を使用する。

〇

ごみの保管場所

ごみの保管場所のメモはこちら。

正誤問題（H29）
ごみの保管は、悪臭防止対策に関係する。

〇

正誤問題（H26）
建築物内廃棄物の保管場所は、室内を正圧にする。

×（第3種換気設備や換気扇を設け、室内を負圧にする）

正誤問題（H27）
建築物内廃棄物の保管場所は、悪臭の影響を抑制するため、第3種換気設備を設ける。

〇

正誤問題（2021）
ごみの保管は、次の処理過程に移るまでの間、一時的に保管することであり、衛生害虫に発生防止などに留意する。

〇

正誤問題（H24,H27,H30）
建築物内廃棄物の保管場所は、ねずみや害虫類の誘引、侵入防止を図るため防虫・防鼠構造とする。

〇

正誤問題（H26,H30）
建築物内廃棄物の保管場所は、出入口には自動扉を設ける。

〇

正誤問題（H24）
廃棄物の運搬通路には段差を設けない。

〇

正誤問題（H27）
建築物内廃棄物の保管場所は、排水の拡散を防ぐため、通路に段差を設ける。

×（作業性の確保から段差などは設けない）

正誤問題（H24,H30）
建築物内廃棄物の保管場所は、床は傾きのないように水平にする。

×（床排水のため、適度な床勾配を確保する）

正誤問題（H29）
建築物内廃棄物の保管場所は、床排水のため、適度な床勾配を確保する。

〇

正誤問題（H30）
建築物内廃棄物の保管場所は、壁面(腰壁)は、防水加工を施す。

〇

正誤問題（H27）
建築物内廃棄物の保管場所は、廃棄物・再利用対象物の発生量を予測し、保管スペースを確保する。

〇

正誤問題（H30）
建築物内廃棄物の保管場所は、分別、収集、保管が支障なく行えるよう、十分なスペースを確保する。

〇

正誤問題（H24,H26）
建築物内廃棄物の保管場所は、種類ごとに分別して収集・保管できる構造とする。

〇

正誤問題（H24,H26,H29）
建建築物内廃棄物の保管場所は、他の用途との兼用はしない。

〇

正誤問題（H27）
廃棄物保管場所の給水栓は、大気圧式のバキュームブレーカ付きとする。

〇

正誤問題（H28,2020）
感染性廃棄物は、長期間の保管を考慮して保管場所を決める。

×（保管は極力短期間とする）

建築物のごみ搬送

建築物のごみ搬送のメモはこちら。

正誤問題（2019）
廃棄物発生場所からコレクタ等で集め、廃棄物保管場所に運ぶまでのプロセスが、収集運搬の計画である。

〇

正誤問題（H28）
収集運搬用具は、廃棄物の種類ごとに用意し、それぞれの種類ごとに収集時間帯を決めておく。

〇

正誤問題（H27,H29,2021）
ごみの収集・運搬では、ごみの飛散、悪臭、騒音等に注意する必要がある。

〇

ごみの搬送方式

ごみの搬送方式のメモはこちら。

正誤問題（H25,H27,2020）
真空収集方式は、輸送管によって空気搬送する方式である。

〇

正誤問題（2019）
真空収集方式は、容器方式より衛生的に優れている。

〇

正誤問題（H28）
真空収集方式は、初期コストが高い。

〇

正誤問題（2021）
真空収集方式は、広域大規模開発地域に導入されている。

〇

正誤問題（H27）
真空収集方式は、貯留・排出機方式より防災性に優れている。

×（貯留・搬出機方式は、防災性・防犯性に優れている）

正誤問題（2022）
真空収集方式は、容器方式より所要人数が少ない。

〇

正誤問題（H27）
エレベーター方式は、ダストシュート方式よりランニングコストがかかる。

〇

正誤問題（H27）
エレベーター方式は、ダストシュート方式より分別しやすい方式である。

〇

正誤問題（H27）
エレベーター方式は、自動縦搬送方式より作業性に優れている。

×（ダストカーをエレベータに載せて運ぶので、人手がかかり作業性は劣る）

正誤問題（H27）
自動縦搬送方式は、エレベーター方式より高層建築物に適している。

〇

正誤問題（H27）
自動縦搬送方式は、ダストシュート方式より衛生性に優れている。

〇

建築物のごみ貯留と搬出

建築物のごみ貯留と搬出のメモはこちら。

正誤問題（2021）
コンパクタ・コンテナ方式は、圧縮機により圧縮・貯留し、コンテナごとトラックで搬出する。

〇

正誤問題（2019）
コンパクタ・コンテナ方式は、容器方式より防災性に優れている。

〇

正誤問題（H24,H27）
コンパクタ・コンテナ方式は、容器方式より作業性に優れている。

〇

正誤問題（2022）
コンパクタ・コンテナ方式は、貯留・排出機方式より作業性が優れている。

〇

正誤問題（H24,H25,H27,2019）
コンパクタ・コンテナ方式は、大規模建築物に適している。

〇

正誤問題（H28）
コンパクタ・コンテナ方式は、小規模建築物に適する。

×（コンパクタ・コンテナ方式は、防災性や作業性に優れているため大規模建築物で用いる）

正誤問題（2019,2020,2022）
コンパクタ・コンテナ方式は、他の方式と比較してランニングコストが優れている。

〇

正誤問題（H23,H27,2021）
貯留・排出機方式は、廃棄物を圧縮・貯留し、パッカー車に自動的に積み替えて搬出する。

〇

正誤問題（H25,H27,2019,2020）
貯留・搬出機方式は、真空収集方式より初期コストがかからない。

〇

正誤問題（2019）
貯留・排出機方式は、コンパクタ・コンテナ方式より大規模建築物に適用される。

×（貯留・排出機方式は、初期コストが少ないため中規模建築物で用いる）

正誤問題（H24,H25,H28）
貯留・排出機方式は、防災・防犯性が高い。

〇

正誤問題（H25,2020,2021）
容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式よりも貯留・搬出の作業性に優れている。

×（容器方式は、人力で搬出するので作業性が悪い）

正誤問題（H24）
容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式より衛生性に優れている。

×（容器方式は、ポリバケツなどを使用するので衛生性で劣る）

正誤問題（H24,H28,2022）
容器方式は、他の方式と比較して初期コストが優れている。

〇

正誤問題（2021）
容器方式は、他の方式と比較して広い設置スペースが必要になる。

〇

正誤問題（2022）
容器方式は、他の方式と比較して設置スペースが少ない点で優れている。

×（容器方式は、容器を置く広いスペースが必要になる）