結露（ビル管問題）

ビル管試験の過去問題で、よく出る、2回くらい出てる、1回出たけど…。
実際の試験は5択の選択問題なので、このような出題形式ではありません。
正誤問題では、同じような文言の文章は一つとしてまとめてます。

結露の原理
結露の防止
1. 表面結露
2. 内部結露

結露の原理

結露の原理のメモはこちら。

選択問題（H27）
冬季における結露に関する次のア～ウの文章の[　　]内に入る語句として、最も不適当なものはどれか。
ア　通常、室内においては、空気中の絶対湿度の空間的な分布は[比較的小さい]。そのため、局所的に温度が低い場所があると、その場所での飽和水蒸気量が[増加し]、結果として結露が発生する。
イ　窓のアルミサッシや[乾式工法の壁の間柱部]など、断熱材が切れている場所で[熱橋]を生じ、局所的に結露が発生しやすくなる。
ウ　内部結露を防ぐための方策としては、断熱層の[室内側]に防湿層(膜)を設ける方法が一般的に採用される。

増加し→低下し

選択問題（2020）
冬期における結露に関する次のア～ウの文章の[　　]内の語句のうち、最も不適当なものはどれか。
ア　通常、室内においては、空気中の絶対湿度の空間的な分布は[比較的小さい]。
そのため、局所的に温度が低い場所があると、その場所での飽和水蒸気圧が[低下し]、結果として結露が発生する。
イ　窓の[アルミサッシ]や断熱材が切れている場所等で[熱橋]を生じ、局所的に結露が発生しやすくなる。
ウ　内部結露を防ぐための方策としては、断熱層の[室外側]に防湿層を設ける方法が一般的に採用される。

室外側→室内側

正誤問題（H24）
室内の局所的に温度が低い部分では、飽和水蒸気量は減少する。

〇

結露の防止

結露の防止のメモはこちら。

正誤問題（H29）
室内で発生する水蒸気の量を必要以上に大きくしないことが、結露防止にとって重要である。

〇

表面結露

表面結露のメモはこちら。

正誤問題（H29,2024）
室内で家具などを外壁に接して設置すると、結露防止に効果がある。

×（壁に接するのではなく、風通しをよくする）

正誤問題（H29,2024）
冬季において戸建住宅では、外気に面した壁の出隅部分の室内側で表面結露しやすい。

〇

正誤問題（H24）
局部的に断熱が途切れて熱橋となった部分は、結露しにくい。

×（結露しやすい）

正誤問題（H29,2024）
局部的に断熱が途切れて熱橋となった部分は、結露しやすい。

〇

正誤問題（2024）
換気の悪い非暖房室では、暖房室で発生した水蒸気が拡散などにより流入し、温度の低い窓面で結露が生じやすい。

〇

内部結露

内部結露のメモはこちら。

正誤問題（H24､H29）
壁内結露の防止には、水蒸気圧の高い室内側に防湿層を設けることが有効である。

〇

正誤問題（2024）
壁の内部結露の防止には、外壁内断熱層の室内側に防湿層を設けることが有効である。

〇

穴埋め問題（H23）
暖房時の壁体内部結露を防止するには、水蒸気圧が高い側に[　ア　]が[　イ　]材料からなる[　ウ　]を設けることが有効である。
[ア：熱伝導率、湿気伝導率　イ：高い、低い　ウ：断熱材、防湿層]

ア：湿気伝導率　イ：低い　ウ：防湿層

穴埋め問題（2021）
暖房時の壁体の内部や表面での結露を防止するには、壁体内において、水蒸気圧の[　ア　]側に[　イ　]の低い[　ウ　]を設けることが有効である。
[ア：高い、低い　イ：熱伝導率、湿気伝導率、熱伝導抵抗、湿気伝導率　ウ：断熱材、防湿層]

ア：高い　イ：湿気伝導率　ウ：防湿層

選択問題（H26）
下の図は、木材の壁の室外側を断熱した外壁の断面図上に冬期暖房時の壁内定常温度分布を示したものである。この図に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

1.温度分布はAとなり、壁内結露の防止のためにアに防湿層を設けることは有効である。
2.温度分布はBとなり、壁内結露の防止のためにイに防湿層を設けることは有効である。
3.温度分布はCとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である。
4.温度分布はAとなり、壁内結露の防止のためにイに防湿層を設けることは有効である。
5.温度分布はBとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である。

4（断熱材の線の傾きから温度分布はAである。防除層は室内側に付ける）

選択問題（2019）
下の図は、外壁の断面図上に、冬期暖房時の壁内定常温温度分布を示している。この図に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

1.温度分布はAとなり、壁内結露の防止のためにイに防湿層を設けることは有効である。
2.温度分布はBとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である。
3.温度分布はCとなり、壁内結露の防止のためにイに防湿層を設けることは有効である。
4.温度分布はAとなり、壁内結露の防止のためにアに防湿層を設けることは有効である。
5.温度分布はCとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である。

5（断熱材の線の傾きから温度分布はCである。防除層は室内側に付ける）