電磁波（ビル管問題）

ビル管試験の過去問題で、よく出る、2回くらい出てる、1回出たけど…。
実際の試験は5択の選択問題なので、このような出題形式ではありません。
正誤問題では、同じような文言の文章は一つとしてまとめてます。

電磁波の種類
放射線
1. 電離作用による分類
2. 生体への影響
紫外線
可視光線
赤外線
マイクロ波
発光の分類
磁場と電場

電磁波の種類

電磁波の種類のメモはこちら。

正誤問題（2023）
電場と磁場の振動が伝播する波動の総称を電磁波という。

〇

正誤問題（2023）
電磁波は真空中も空気中も光速で伝わる。

〇

正誤問題（H26,H30）
電磁波の波長は、周波数が多くなると短くなる。

〇

正誤問題（2022）
電磁波の周波数が高くなると波長は長くなる。

×（短くなる）

正誤問題（2019）
電磁波は、波長の長短により性質が大きく異なる。

〇

正誤問題（2022）
電磁波には電波、光、X線、γ線が含まれる。

〇

正誤問題（H25）
ドルノ線の波長は、280～320nmである。

〇

正誤問題（H23）
可視光線の波長は、紫外線のそれより短い。

×（長い）

正誤問題（H24,2021）
可視光線の波長は、赤外線の波長より長い。

×（短い）

正誤問題（2019）
太陽から放射される可視光線、紫外線、近赤外線のうち、紫外線の波長が最も短い。

〇

正誤問題（2024）
太陽から放射される可視光線、紫外線、近赤外線のうち、紫外線の波長が最も長い。

×（長い→短い）

正誤問題（2023）
光を波長の長さ順に並べると、紫外線が一番長く、その次が可視光線で、赤外線が一番短い。

×（紫外線が短く、赤外線が長い）

正誤問題（2024）
電磁波を波長の長さ順に並べると電波が一番長く、その次が電離放射線で、光が一番短い。

×（電離放射線が一番短い）

正誤問題（H25）
マイクロ波の周波数は、300MHz～300GHzである。

〇

正誤問題（H26）
周波数が300MHz～300GHzの電磁波をレーザ光線という。

×（マイクロ波）

放射線

電離作用による分類

電離作用による分類のメモはこちら。

正誤問題（2024）
電離作用とは、原子又は分子が電子を放出することである。

〇

正誤問題（2019）
赤外線は、電離作用を持っている。

×（赤外線は非電離放射線）

選択問題（H28）
放射線は、非電離放射線と電離放射線に分類されるが、非電離放射線に含まれるものは次のうちどれか。
[紫外線、γ線、α線、中性子線、エックス線]

紫外線

選択問題（2024）
放射線は、非電離放射線と電離放射線に分類されるが、非電離放射線に分類されるものは次のうちどれか。
[α線、γ線、エックス線、赤外線、中性子線]

赤外線

正誤問題（H30）
電磁波に含まれるエックス線、γ線は電離放射線と呼ばれる。

〇

正誤問題（2023）
高エネルギーであるX線、γ線は電離作用をもつ。

〇

正誤問題（2024）
ベータ線やアルファ線は粒子線である。

〇

正誤問題（2020）
γ線は、鉛、鉄の板を通過する。

×（鉛や鉄の板は、γ線を遮蔽できる）

正誤問題（H25）
β線は、薄い金属板を透過できる。

×（薄い金属板は、β線を遮蔽できる）

正誤問題（H26,H29）
β線は、鉛・鉄の板を透過する。

×（β線は、薄い金属板で遮蔽できる）

正誤問題（2023）
アルファ線は紙一枚で遮断できる。

〇

正誤問題（2024）
X線の遮蔽には、鉛の板などを用いる

〇

正誤問題（H26,H29,2021）
放射能の単位は、Bqである。

〇

正誤問題（H28）
放射性物質の単位は、Svである。

×（Bq）

正誤問題（H23､H26,H29,2023）
放射線の人体に与える影響の単位は、Sv(シーベルト)である。

〇

正誤問題（H25,2020）
放射線の人体に与える影響の単位は、Bq(ベクレル)である。

×（Sv）

正誤問題（H26）
放射線の空間線量の測定には、シンチレーション検出器が用いられる。

〇

正誤問題（2022）
熱放射の測定には、シンチレーションカウンタが用いられる。

×（放射線の測定）

生体への影響

生体への影響のメモはこちら。

正誤問題（H29,2020）
胸のX線検査1回当たりでの被曝(ひばく)線量は、自然放射線による年間被曝量の世界平均よりも多い。

×（少ない）

正誤問題（H26）
体外被曝に対する防護の3原則は、「距離を離す」、「遮蔽」、「被曝時間短縮」である。

〇

選択問題（2020）
放射線障害防止対策に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
1.体内被曝の防護：被曝時間の短縮
2.個人被曝線量管理：フィルムバッジの使用
3.体外被曝の防護：遮蔽
4.環境管理：環境モニタリング
5.個人健康管理：健康診断

1（被曝時間の短縮は、体外被曝に対する防護）

正誤問題（H26）
生体内に取り込まれた放射性物質が2分の1量になるまでの時間を生物学的半減期という。

〇

正誤問題（H25,2020,2024）
放射線の感受性が最も高い細胞は、リンパ球である。

〇

正誤問題（H29）
放射線の感受性が最も高い細胞は、神経細胞である。

×（リンパ球）

正誤問題（2023）
電離放射線の感受性が最も高い細胞は、消化管の上皮細胞である。

×（リンパ球）

選択問題（H23）
電離放射線の生体影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.網膜損傷を生ずる。
2.胎児奇形を生ずる。
3.脱毛を生ずる。
4.甲状腺癌を生ずる。
5.感受性が最も高い細胞はリンパ球である。

選択問題（H24）
電離放射線の生体影響に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
1.生体内の代謝を高める。
2.感受性が最も高いのは神経細胞である。
3.関節リウマチを生ずる。
4.網膜損傷を生ずる。
5.皮膚潰瘍を生ずる。

選択問題（H30）
放射線の身体的影響のうち、早期影響は次のどれか。
[白内障、不妊、悪性リンパ腫、皮膚癌(がん)、胎児の障害]

不妊

選択問題（H28）
放射線の身体的影響には、早期影響と晩発影響があるが、晩発影響として最も適当なものは次のうちどれか。
[不妊、皮膚潰瘍、白血病、白血球減少、脱毛]

白血病

選択問題（2019）
放射線の健康影響のうち、晩発影響として最も不適当なものはどれか。
[白血病、胎児の障害、白内障、脱毛、甲状腺癌]

脱毛

正誤問題（H25）
放射線の健康影響のうち、遺伝子異常は確定的影響である。

×（確率的影響）

正誤問題（H26,2023）
放射線の健康影響のうち、悪性腫瘍は確率的影響である。

〇

正誤問題（2024）
放射線の健康影響のうち、発がんは確定的影響に分類される。

×（確定的影響→確率的影響）

正誤問題（H25,H29,2020）
放射線の健康影響のうち、がんに対する影響には閾値が存在する。

×（閾値が無い確率的影響である）

選択問題（H27改）
電離放射線の生体影響には確定的影響と確率的影響があるが、確定的な影響として適当なものを3つ選べ。
[皮膚潰瘍、脱毛、遺伝子異常、不妊、白血病]

皮膚潰瘍、脱毛、不妊

選択問題（2021）
電離放射線による健康影響のうち、確定的影響かつ晩発影響として最も適当なものは次のうちどれか。
[不妊、染色体異常、白血病、白内障、甲状腺がん]

白内障

正誤問題（2023）
電離放射線の妊娠可能な婦人の骨盤照射は、月経開始後10日以内に行う。

〇

正誤問題（2024）
胎児は放射線被ばくに対して高感受性である。

〇

紫外線

紫外線のメモはこちら。

正誤問題（H24）
紫外線は、赤外線より皮膚透過性が大きい。

×（赤外線より波長が短いので皮膚透過性は小さい）

正誤問題（2020）
UV-A、UV-B、UV-Cと称される紫外線のうち、波長が最も短いのはUV-Aである。

×（UV-C）

正誤問題（2022）
紫外線のうち、UV-Cはオゾン層に吸収される。

〇

選択問題（2019）
紫外線に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.波長によって、3領域に分類される。
2.慢性曝露(ばくろ)で緑内障を発症する。
3.皮膚の老化を促進する。
4.ビタミンDを生成して、くる病を予防する。
5.赤外線と比較して皮膚透過性が低い。

2（白内障の原因となる）

選択問題（2023）
紫外線に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.紫外線には殺菌作用がある。
2.紫外線は皮膚表層で吸収される。
3.紫外線のリスクとして悪性黒色腫の発生がある。
4.紫外線の曝露が起こる作業の一つにア―ク溶接がある。
5.紫外線の曝露による白内障は、ガラス工白内障として古くから知られている。

5（ガラス工白内障は、赤外線が原因）

選択問題（H24）
紫外線の作用に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
[熱中症の発生、体内のビタミンDの生成、皮膚の紅斑の出現、皮膚の悪性黒色腫の発生、殺菌作用]

熱中症の発生（赤外線が要因）

選択問題（H28）
紫外線の性質・作用に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
[赤外線と比較して皮膚透過性が高い、皮膚の悪性黒色腫の発生、電気性眼炎の発生、ビタミンDの生成、殺菌作用]

赤外線と比較して皮膚透過性が高い（皮膚透過性は低い）

選択問題（H29）
紫外線の作用に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
[皮膚の悪性黒色腫の発生、熱中症の発生、白内障の発生、電気性眼炎の発生、殺菌作用]

熱中症の発生（赤外線が要因）

正誤問題（H23）
紫外線の生体への有益な作用効果をレイノー現象という。

×（レイノー現象は、寒さやストレスで手足の血の流れが悪くなるもの）

正誤問題（H26）
紫外線は、過剰な曝露により皮膚癌を発生させる。

〇

正誤問題（2022）
紫外線のUV-Bは、エネルギーが強く肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こし、皮膚がんのリスクを上昇させる。

〇

正誤問題（2020）
紫外線(ドルノ線)は、体内でビタミンDを生成する作用がある。

〇

正誤問題（2021）
溶接作業で発生する電気性眼炎は紫外線による。

〇

正誤問題（2022）
紫外線曝(ばく)露により、角膜炎が起こる。

〇

可視光線

可視光線のメモはこちら。

正誤問題（2022,2024）
可視光線のみが目で確認できる電磁波である。

〇

赤外線

赤外線のメモはこちら。

選択問題（H23）
赤外線の生体影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.白血病を生ずる。
2.白内障を生ずる。
3.代謝を高める。
4.熱中症を生ずる。
5.皮膚血管を拡張させる。

1（白血病は紫外線）

選択問題（H25）
赤外線の生体影響に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
1.慢性曝露で白内障を生ずる。
2.皮膚血管を収縮する。
3.マイクロ波と比較して、生体組織の深部に達する。
4.ビタミンD形成作用により、クル病を予防する。
5.電気性眼炎を生ずる。

選択問題（H27）
赤外線による生体影響として、最も不適当なものは次のうちどれか。
[白内障、熱中症、皮膚血管拡張、代謝促進、電気性眼炎]

電気性眼炎（電気性眼炎は紫外線）

選択問題（H30）
赤外線の作用による疾患に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
[熱中症、皮膚癌(がん)、無精子症、白血病、急性角膜炎]

熱中症

選択問題（2020）
赤外線による生体影響として、最も不適当なものは次のうちどれか。
[熱中症、皮膚血流促進、電気性眼炎、ガラス工白内障、代謝促進]

電気性眼炎（電気性眼炎は紫外線）

正誤問題（2021）
赤外線は白内障の原因となる。

〇

正誤問題（2022）
赤外線は熱中症の原因となる。

〇

正誤問題（2022）
赤外線はビタミンDの形成を促す。

×（ビタミンDの形成は紫外線のドルノ線）

正誤問題（H24）
赤外線は、工業用加熱装置に用いられる。

〇

マイクロ波

マイクロ波のメモはこちら。

正誤問題（H23）
マイクロ波は、殺菌灯として用いられる。

×（殺菌灯は紫外線）

正誤問題（H30）
電子レンジは、超短波(VHF波)を利用している。

×（電子レンジはマイクロ波）

正誤問題（2021,2024）
マイクロ波の主な用途の一つとして、家庭用電子レンジがある。

〇

正誤問題（H25）
携帯電話端末の局所SAR(Specific Absorption Rate)の許容値は、4W/kgである。

×（2W/kg）

正誤問題（H26）
携帯電話端末等の無線設備は、局所SAR(Specific Absorption Rate)の許容値が2W/kgを超えないことが総務省令により義務付けられている。

〇

発光の分類

発光の分類のメモはこちら。

正誤問題（H23､H24）
レーザ光線は、複数の波長を組み合わせた電磁波のことである。

×（1色のみを取り出して増幅させた光）

正誤問題（2021）
レーザー光線には可視光のレーザーの他、赤外線や紫外線のレーザーがある。

〇

正誤問題（H26）
レーザ光線による生体の障害作用では、目が最も障害を受けやすい。

〇

磁場と電場

磁場と電場のメモはこちら。

正誤問題（H24）
磁場の強さを示す単位として、ジュール(J)が用いられる。

×（ジュールはエネルギーの単位）

正誤問題（H25,2019）
磁場の単位には、T(テスラ)又はG(ガウス)がある。

〇

正誤問題（H30）
磁場の単位には、A/mがある。

〇

正誤問題（H25,H30）
電場の単位には、V/mがある。

〇

正誤問題（2024）
電流の流れるところには、電流に応じて必ず電磁場が発生する。

〇

正誤問題（2019）
家庭用電化製品、送電線等から発生する電磁場は変動磁場である。

〇

正誤問題（2022）
地球磁場のような静磁場の曝(ばく)露による健康影響は知られていない。

〇

正誤問題（2019）
冬場には、静電場が生じやすい。

〇

正誤問題（2022）
静電気は、放電によりガソリンや有機溶剤に発火や爆発を起こす。

〇

正誤問題（2023）
静電場は、電撃や皮膚がチリチリする不快感をもたらすことがある。

〇