殺虫剤（ビル管問題）

ビル管試験の過去問題で、よく出る、2回くらい出てる、1回出たけど…。
実際の試験は5択の選択問題なので、このような出題形式ではありません。
正誤問題では、同じような文言の文章は一つとしてまとめてます。

殺虫剤の概要

殺虫剤の法律適用

殺虫剤の法律適用のメモはこちら。

正誤問題（H28,H30）
衛生害虫用殺虫剤は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)の規制に基づき、安全性、薬理、効力等の資料の審査により承認される。

〇

正誤問題（2019）
有効成分の毒性と安全性は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律によって定められた基準によりチェックされている。

〇

正誤問題（H24,H26）
薬事法の基づく殺虫剤や殺鼠剤の承認を受けるには、同法の規定により様々な試験が求められる。

〇

正誤問題（H26）
薬事法に基づく殺虫剤の承認申請時には、安全性、薬理、効力等に関する資料を提出する必要がある。

〇

正誤問題（H24）
ほとんどの殺虫製剤は、劇薬に該当する。

×（2種類を除き劇薬ではない）

正誤問題（H23,2019）
殺虫製剤は、薬事法に規定される毒薬になるような毒性を示すことはない。

〇

正誤問題（H28）
殺虫製剤は、毒薬に該当する毒性値を示すものが多い。

×（毒薬に該当する衛生害虫用の殺虫剤はない）

正誤問題（H28）
農薬は、建築物衛生法に基づく特定建築物内での蚊の防除には使用できない。

〇

正誤問題（H29,2021）
農薬は、建築物衛生法に基づく特定建築物内でのゴキブリの防除に使用できる。

×（農薬は、特定建築物内での害虫防除には使用できない）

正誤問題（2024）
ペット用のノミやマダニ駆除を標榜する殺虫製剤は、農林水産省が所轄している。

〇

正誤問題（2020）
乳剤や油剤等には、消防法に定める第四類危険物のうち、第一石油類に該当するものが多い。

×（第二石油類に分類されるものが多い）

正誤問題（H26,H27,H28）
乳剤や油剤を一定量以上保管する場合は、消防法に基づく少量危険物倉庫の届出が必要となる。

〇

選択問題（2022）
次の対象害虫の防除を目的とする殺虫剤のうち、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律による承認を必要とするものはどれか。
[アリ類、シロアリ類、スズメバチ類、トコジラミ類、ドクガ類]

トコジラミ類

正誤問題（2024）
トコジラミ用の殺虫製剤や忌避製剤は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に基づく、医薬品、医薬部外品としての承認が必要である。

〇

殺虫剤の特性

殺虫剤の特性のメモはこちら。

正誤問題（H24,H26,H27,H28,H30,2019）
薬剤のヒトや動物に対する安全性は、毒性の強弱、摂取量、摂取期間等によって決まる。

〇

正誤問題（H26）
速効性とは、薬剤の効果の発現の早さを示す。

〇

正誤問題（H25,H29）
速効性が優れた殺虫剤は残効性に欠け残効性に優れた殺虫剤は速効性に欠ける傾向がある。

〇

正誤問題（H25,H27）
殺虫製剤の毒性基準値は、剤型により異なっている。

〇

正誤問題（H24）
対象種が同じでも、地域により薬剤感受性が異なる場合がある。

〇

正誤問題（H30）
害虫の種類が同じでも、幼虫と成虫により薬剤感受性が異なる場合がある。

〇

正誤問題（H27,2019）
ある薬剤の毒性がヒト又は動物と害虫の間であまり変わらないことを、選択毒性が高いと表現する。

×（選択毒性が低いと表現する）

正誤問題（2023）
選択毒性とは、単位体重当たりで比較したとき、ある化合物の毒性が生物種によって異なることをいう。

〇

正誤問題（H26）
殺虫剤や殺鼠剤では、防除対象種とそれ以外の生物種で毒性値の差が大きいほど安全性が確保されている。

〇

正誤問題（2019）
昆虫の変態等の生理的な変化に影響を与え、その他の生物に影響が小さい薬剤が防除に利用されている。

〇

殺虫剤使用上の注意

殺虫剤使用上の注意のメモはこちら。

正誤問題（H25,2020）
乳剤などの薬剤取扱い時には、耐有機溶媒性のゴム手袋を使用する。

〇

正誤問題（H26）
殺虫剤の噴霧処理時には、活性炭入りの防毒マスクを着用する。

〇

正誤問題（2023,2024）
N95マスクは、薬剤を空間散布する場合や狭い場所で、気化したガスの吸引防止のために着用する。

×（N95マスクは、感染防止用医療マスクなのでガスは防げない）

正誤問題（2023）
2m以上の高所作業では、墜落防止用器具等の装着は必要ないが、必ず補助者を付けなければならない。

×（墜落防止用器具等の装着が必要である）

正誤問題（2024）
マンホール内等の酸素欠乏や硫化水素発生の恐れがある場所で作業する場合は、酸素欠乏症等防止規則に則って行う必要がある。

〇

正誤問題（H28）
殺虫剤散布時に中毒を起こした場合には、氷などによって体温を下げる。

×（その場から移動させて、安静に保つ）

正誤問題（H27）
屋外に毒餌を配置する場合には、毒餌箱に入れて配置する。

〇

正誤問題（2020）
食品取扱場所やその周辺では、毒餌や圧殺式トラップは、施錠可能な毒餌箱に入れて設置する。

〇

正誤問題（2023）
薬剤散布時には、どのような薬剤を使用しているかが分かるように、薬剤は人目に触れる場所に置いておく必要がある。

×（人目に触れる場所には置かない）

正誤問題（H25）
煙霧機を使用した場合には、煙感知器を切ってから散布処理を開始する。

〇

正誤問題（H26,H27,H28,2020,2024）
煙霧処理やULV処理によって、煙感知機が誤作動することがある。

〇

正誤問題（H25,H27）
カーペットや大理石に薬剤が付着すると、変色する場合がある。

〇

正誤問題（H25,H27,H28,2020,2023）
殺虫剤の散布に際しては、遅くとも散布3日前までにその内容を通知し、当該区域の入口に散布3日後まで掲示する。

〇

正誤問題（H26）
殺虫剤の散布に際しては、遅くとも散布前日までにその内容を通知する。

×（遅くとも散布3日前まで）

殺虫剤の抵抗性

殺虫剤の抵抗性のメモはこちら。

正誤問題（H25,H26,2019）
殺虫剤による防除効果が得られない場合には、殺虫剤抵抗性の発達を考慮する必要がある。

〇

正誤問題（H23,H27,H28,H30）
浄化槽の殺虫剤処理後も成虫の発生数が減少しない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する必要がある。

〇

正誤問題（2021）
殺虫剤に対する抵抗性は、どのような有効成分であっても獲得されてしまう可能性がある。

〇

正誤問題（2024）
国内で殺虫剤抵抗性が確認されている衛生害虫は、イエバエ、蚊、ゴキブリなど多岐にわたる。

〇

正誤問題（H23）
ゴキブリの殺虫剤に対する抵抗性の発達が報告されている。

〇

正誤問題（H24）
ゴキブリの殺虫剤に対する抵抗性の発達は、報告されていない。

×（すべての害虫・衛生動物で起こる）

正誤問題（H29,2019）
抗凝血性殺鼠(そ)剤に対する抵抗性を獲得したネズミ集団は知られていない。

×（すべての害虫・衛生動物で起こる）

正誤問題（2020）
昆虫成長制御剤(IGR)に対する抵抗性を獲得した衛生害虫は、知られていない。

×（すべての害虫・衛生動物で起こる）

正誤問題（2019,2022,2024）
ネズミと昆虫では、薬剤抵抗性の発達の原理が異なる。

×（発達の原理は共通で、世代淘汰による）

正誤問題（2023）
ネズミの殺鼠剤抵抗性は、昆虫の殺虫剤に対する抵抗性と同様の原理により発達する。

〇

正誤問題（H25）
殺虫剤に対する抵抗性は、何世代かにわたって殺虫剤に曝露されることによって発達する。

〇

正誤問題（H27,H30）
薬剤抵抗性は、作用機構が同一の薬剤が繰り返し使用されることによる淘汰によって発達する。

〇

正誤問題（H28）
殺虫剤抵抗性は、同一の殺虫剤に曝露(ばくろ)され続けることによって、1世代のうちに発達する。

×（世代淘汰による）

正誤問題（H29,2020）
殺虫剤抵抗性は、様々な系統の殺虫剤に繰り返し接触することによる免疫の獲得によって発達する。

×（世代淘汰による）

正誤問題（2023）
定期的で頻繁な薬剤処理は、チャバネゴキブリやチカイエカ等の薬剤抵抗性の急激な発達要因となる。

〇

正誤問題（H23,H26,2020,2021）
作用機構の異なる殺虫剤のローテーション処理は、薬剤抵抗性の発達を防ぐのに有効な手段である。

〇

正誤問題（2024）
殺虫剤抵抗性の発達を回避するために、作用機構が同一の数種の殺虫成分を選定し、それらを有効成分とする製剤をローテーション処理する。

×（作用機構の異なるものをローテーションする）

正誤問題（2020）
昆虫体内の加水分解酵素などが、殺虫剤の解毒に関わっている。

〇

正誤問題（2023）
喫食抵抗性は、毒餌の基剤に対する喫食忌避によって発達する。

〇

殺虫剤の剤型

液状殺虫剤

液状殺虫剤のメモはこちら。

正誤問題（2021）
油剤は、有効成分をケロシンに溶かし、乳化剤を加えた製剤である。

×（油剤は、希釈せずにそのまま使用する）

正誤問題（H30）
乳剤は、水で希釈すると白濁(乳濁化)する。

〇

正誤問題（2022）
水性乳剤は、水で希釈した際に白濁(乳濁化)しない。

〇

正誤問題（H28）
ペルメトリンを有効成分とするゴキブリ用の食毒剤がある。

×（食毒剤→乳剤）

正誤問題（2021）
ペルメトリンを有効成分とする水性乳剤をULV機で散布すると、ゴキブリの追い出し効果が期待できる。

〇

正誤問題（2022）
乳剤とマイクロカプセル剤の残効性を同条件で比較すると、乳剤の方が長い。

×（粒剤の方が残効性が高い）

正誤問題（H26）
有効成分をポリアミンなどで被覆し、増量剤を加えた製剤を乳剤と呼ぶ。

×（乳剤→マイクロカプセル剤）

正誤問題（2024）
現在、我が国で有機塩素系殺虫成分を有効成分とする乳剤が使用されている。

〇

固体状殺虫剤

固体状殺虫剤のメモはこちら。

正誤問題（H25）
粉剤は、水で希釈して残留噴霧処理に用いる。

×（粉のまま水気のないところで使用する）

正誤問題（H25,H27,H30,2019,2022）
粉剤を餌材料にまぶして毒餌を作製することができる。

〇

正誤問題（H24）
粒剤は、蚊幼虫対策で用いる。

〇

正誤問題（H24）
水和剤は、残留処理で用いる。

〇

正誤問題（H29）
フィプロニルを有効成分とする樹脂蒸散剤がある。

×（ゴキブリ用の食毒剤）

正誤問題（H30,2022）
フィプロニルを有効成分とするゴキブリ用の食毒剤がある。

〇

正誤問題（2020）
フィプロニルは、チャバネゴキブリ幼虫・成虫に効果がある。

〇

正誤問題（H27）
ヒドラメチルノンを有効成分とする樹脂蒸散剤がある。

×（樹脂蒸散剤→食毒剤）

気体状殺虫剤

気体状殺虫剤のメモはこちら。

正誤問題（H23,2021）
樹脂蒸散剤は、密閉性が保たれている空間の成虫防除に効果を発揮する。

〇

正誤問題（H26,2019）
樹脂蒸散剤は、開放空間での成虫防除に効果が期待できる。

×（開放空間→密閉空間）

正誤問題（H29,H30）
樹脂蒸散剤は、密閉性が保たれている空間では、1～3カ月間の効果が期待できる。

〇

正誤問題（2021）
粘着式殺虫剤は、昆虫の死骸が周囲に落ちることが少ない。

〇

正誤問題（H28,2020,2023）
ジクロルボスを有効成分とする樹脂蒸散剤がある。

〇

正誤問題（2024）
ジクロルボスは、食毒剤である。

×（樹脂蒸散剤）

正誤問題（H24）
樹脂蒸散剤は、チョウバエ類対策で用いる。

〇

正誤問題（2020）
ジクロルボスは、チカイエカ成虫に効果がある。

〇

正誤問題（H30）
ジクロルボスは、残効性が高い殺虫剤である。

×（樹脂蒸散剤は、揮発するので残効性は期待できない）

正誤問題（H29,2020）
炭酸ガス製剤は、有機溶剤に溶かした有効成分を液化炭酸ガスにより噴射する製剤である。

×（有効成分を直接、液化炭酸ガスに溶解させたもの）

正誤問題（2021）
液化炭酸ガス製剤には、有機溶媒や水は使用されていない。

〇

殺虫剤の成分

昆虫成長制御剤（IGR）

昆虫成長制御剤（IGR）のメモはこちら。

正誤問題（H25,H29）
昆虫成長制御剤(IGR)は、成虫に対する致死効果が認められる。

×（脱皮や羽化を阻害するもので、成虫に対する致死効果はない）

正誤問題（H26,H28,2020,2021,2022）
昆虫成長制御剤(IGR)は、成虫に対する致死効果がない。

〇

正誤問題（H23）
昆虫成長制御剤(IGR)は、幼虫及び蛹に対する速効的な致死効果が認められる。

×（脱皮や羽化を阻害するもので、速効的な致死効果はない）

正誤問題（H30）
昆虫成長制御剤(IGR)は、幼虫や蛹(さなぎ)に対する速効的な致死効果が認められない。

〇

正誤問題（2021）
昆虫成長制御剤(IGR)は、幼虫、蛹(さなぎ)、成虫の全てのステージにおいて効果が認められる。

×（脱皮や羽化を阻害するもので、成虫に対する致死効果はない）

正誤問題（H29）
昆虫成長制御剤(IGR)の中には、昆虫のホルモンと同様の作用を示すものがある。

〇

正誤問題（2021）
幼若ホルモン様化合物は、昆虫の幼虫脱皮時にその表皮形成を阻害する作用を示す。

×（幼若ホルモン様化合物は、羽化・変態に異常を起こさせる）

正誤問題（H27）
ジフルベンズロンは、蚊成虫に対する致死効果が高い。

×（昆虫成長制御剤は、成虫に対する致死効果はない）

正誤問題（2019）
ジフルベンズロンは、幼若ホルモン様化合物である。

×（幼若ホルモン→脱皮ホルモン）

正誤問題（H26）
ピリプロキシフェンは、幼虫の脱皮を阻害する表皮形成阻害剤である。

×（羽化・変態に異常を起こさせる幼若ホルモン様化合物）

正誤問題（H27）
ピリプロキシフェンには、羽化阻害効果がある。

〇

正誤問題（2020）
ピリプロキシフェンは、イエバエ幼虫に効果がある。

〇

選択問題（2019）
下記の①～④の特徴をすべて有する殺虫剤は、次のうちどれか。
①抵抗性を獲得した害虫集団の存在が知られている。
②基礎的な効力は、IC50値により評価される。
③昆虫などの節足動物以外の生物に対する影響が少ない。
④成虫に対する致死効力はない。
[ピレスロイド剤、昆虫成長制御剤(IGR)、対称型有機リン剤、非対称型有機リン剤、カーバメート剤]

昆虫成長制御剤(IGR)

ピレスロイド剤

ピレスロイド剤のメモはこちら。

正誤問題（H29）
除虫菊に含まれる殺虫成分や、合成された類似物質を総称して、カーバメート系殺虫剤と呼ぶ。

×（カーバメート系殺虫剤→ピレスロイド）

正誤問題（2021,2024）
除虫菊に含まれる殺虫成分や、合成された類似物質を総称して、ピレスロイドと呼ぶ。

〇

正誤問題（H23）
ピレスロイド剤は、速効性を示すので、飛翔害虫の防除に適する。

〇

正誤問題（2021）
ピレスロイド剤は、蚊などに対する忌避効果がある。

〇

正誤問題（H23,2020,2022）
ピレスロイド剤は、隙間に潜むゴキブリを追い出すフラッシング効果をもつ。

〇

正誤問題（H26,H29）
ピレスロイド剤は、物陰にいる虫を開放された場所に飛び出させるフラッシング効果を示す。

〇

正誤問題（H30）
ピレスロイド剤によりノックダウンした虫は、蘇生する場合がある。

〇

正誤問題（2021）
ピレスロイド剤によりノックダウンした昆虫は、蘇生せずに死亡することが多い。

×（蘇生する場合がある）

正誤問題（H23,H26）
ピレスロイド剤は、魚毒性が高いものが多いので、魚を飼育している場所での使用は控える。

〇

正誤問題（H25）
ピレスロイド剤は魚毒性が低いので、魚類を飼育している場所での処理に適している。

×（魚毒性が高い）

正誤問題（2023）
ピレスロイド剤は、有機リン剤に比べて魚毒性が高い薬剤が多い。

〇

正誤問題（H28）
ピレスロイド剤を液化炭酸ガスに溶解した製剤がある。

〇

正誤問題（2023）
フェノトリンは、炭酸ガス製剤の成分である。

〇

正誤問題（2024）
フェノトリンは、ULV処理専用の水性乳剤である。

〇

正誤問題（H29）
フェノトリンを有効成分とするゴキブリ用の食毒剤がある。

×（ピレスロイド剤なので、食毒剤には使用しない）

正誤問題（2020）
フェノトリンは、アカイエカ幼虫に効果がある。

×（使用してもよさそうですが…）

正誤問題（2024）
フェノトリンを有効成分とするエアゾール剤を潜伏場所に吹き込むと、フラッシング効果が認められる。

〇

正誤問題（H27）
エトフェンプロックスは、非対称型有機リン剤である。

×（非対称型有機リン剤→ピレスロイド剤）

正誤問題（H29）
エトフェンプロックスは、カーバメート系殺虫剤である。

×（カーバメート系殺虫剤→ピレスロイド剤）

正誤問題（2024）
エトフェンプロックスは、ピレスロイド様化合物である。

〇

正誤問題（H27）
フタルスリンには、ノックダウン効果がある。

〇

正誤問題（2019,2024）
メトフルトリンは、常温揮散でも効力を発揮する。

〇

正誤問題（2021,2023）
トランスフルトリンは、常温揮散性を示す薬剤である。

〇

正誤問題（2023）
イミプロトリンは、ゴキブリ用食毒剤の成分である。

×（ピレスロイド剤なので、食毒剤には使用しない）

有機リン剤

有機リン剤のメモはこちら。

正誤問題（H24,H28）
有機リン剤は、隙間に潜むゴキブリを追い出すフラッシング効果を持つ。

×（フラッシング効果は無い）

正誤問題（H23,H26,2020）
有機リン剤でノックダウンした昆虫は、蘇生する傾向が強い。

×（蘇生する傾向は低い）

正誤問題（H27,H28）
有機リン剤は、ノックダウンした虫がそのまま死亡する傾向が強い。

〇

正誤問題（2023）
有機リン剤の薬量や濃度の増加に伴う致死率の上昇は、ピレスロイド剤に比べてなだらかである。

×（致死量は少量で、死亡率は高い）

正誤問題（H27,H28,2022,2023）
プロペタンホスを有効成分とするマイクロカプセル(MC)剤がある。

〇

正誤問題（H29）
フェニトロチオンを有効成分とするマイクロカプセル(MC)剤がある。

〇

正誤問題（H30）
有機リン剤を有効成分とするマイクロカプセル(MC)剤がある。

〇

正誤問題（2021）
有機リン剤を液化炭酸ガスに溶解し、ボンペに封入した製剤がある。

×（有機リン剤→ピレスロイド剤）

正誤問題（2022）
有機リン剤を有効成分とした、ULV処理専用の乳剤がある。

×（ULV処理では、ピレスロイド剤を使用する）

正誤問題（H29）
対称型有機リン剤に抵抗性を獲得した昆虫集団に対しても、非対称型有機リン剤は実用的な効果を示す。

〇

正誤問題（H26）
フェニトロチオンは、非対称型有機リン剤である。

×（対称型有機リン剤）

正誤問題（H27）
フェニトロチオンを有効成分とするシャンプーなどの人体用の製剤が市販されている。

×（有機リン剤は強力な殺虫剤成分なので、人体に影響する）

正誤問題（H25）
プロペタンホスは、非対称型有機リン剤である。

〇

正誤問題（2021）
プロペタンホスは、カーバメート系殺虫剤である。

×（カーバメート系殺虫剤→有機リン剤）

正誤問題（2020）
プロペタンホスは、トコジラミ幼虫・成虫に効果がある。

〇

正誤問題（H27）
有機リン剤は、ピレスロイド剤に比べて、魚毒性が高いものが多い。

×（ピレスロイド剤の方が魚毒性が高い）

正誤問題（2020,2024）
クロルピリホスは、防蟻剤が発生源となる。

〇

忌避剤

忌避剤のメモはこちら。

正誤問題（H24,H28）
忌避剤であるカプサイシンは、処理空間からネズミを追い出す目的で使用される。

×（ネズミのケーブルなどのかじり防止などの目的で使用される）

正誤問題（H26,H30,2019,2020）
忌避剤であるカプサイシンは、ネズミのケーブルなどのかじり防止の目的で使用される。

〇

正誤問題（2021）
カブサイシンのスプレーやパテは、ケーブルなどのかじり防止やネズミによってかじられた穴の修理に使用される。

〇

正誤問題（H29）
カプサイシンは、第2世代の抗凝血性殺鼠剤である。

×（忌避剤）

正誤問題（H29）
シクロヘキシミドは、処理区域からネズミを追い出す効果がある。

×（忌避剤なので、ネズミを追い出す効果はない）

正誤問題（2019）
シクロヘキシミドには、処理区域からネズミを追い出す効果はない。

〇

正誤問題（H26,H27）
ディートを含有する忌避剤は、蚊などの吸血昆虫の被害の防止に効果がある。

〇

正誤問題（2019,2023）
吸血昆虫を対象にした人体用忌避剤として、イカリジンがある。

〇

正誤問題（2020）
イカリジンは、ゴキブリ類に対する致死効力が高い。

×（忌避剤なので、致死効力はない）

正誤問題（2020）
有機塩素系の殺虫成分を含有する製剤が、ハエ類の駆除に用いられている。

〇

その他

正誤問題（2023,2024）
ブロフラニリドは、既存の各種薬剤に抵抗性を示すゴキブリ集団に対しても有効性を示す。

〇

殺虫剤の処理方法

殺虫剤の処理方法のメモはこちら。

正誤問題（H27）
潜伏場所の周辺には糞などの汚れが多く見られ、殺虫剤を処理する場所の目安になる。

〇

正誤問題（2021）
薬剤は、生息場所を中心に、ある程度広範囲に処理することが望ましい。

〇

残留処理

残留処理のメモはこちら。

正誤問題（H25,H29,2020）
残留処理は、薬剤を経口的に取り込ませることをねらった処理法である。

×（経口的→経皮的）

正誤問題（H27）
残留処理は、薬剤を経皮的に取り込ませることを狙った方法である。

〇

正誤問題（H28）
ゴキブリは、部屋中を歩き回る習性があるので、殺虫剤の残留処理は部屋内部の全面に行わなくてはならない。

×（徘徊する通路等のローチスポットに処理する）

正誤問題（2021）
よく徘徊(はいかい)する通路などに、残効性の高い有機リン剤やピレスロイド剤を処理する。

〇

正誤問題（2022）
残留処理では、散布面の素材により散布量を調整する必要がある。

〇

正誤問題（H25）
手動式の散粉機は、隙間や割れ目などの細かな部分に使用するときに便利である。

〇

正誤問題（2021）
隙間や割れ目等の細かな部分に粉剤を処理する場合には、電動散粉機を使用する。

×（電動散粉機→手動式の散粉機）

正誤問題（H27）
ダイアジノンは、防蟻剤として使用される。

〇

正誤問題（H29）
フェニトロチオン製剤による残留処理は、効果が大きい。

〇

正誤問題（H30）
残留処理に用いられる薬剤には、ダイアジノンやフェニトロチオン等の乳剤がある。

〇

空間処理

空間処理のメモはこちら。

正誤問題（H30）
空間処理は、ゴキブリがよく徘徊(はいかい)する通路、壁面等に薬剤を処理し、残渣(ざんさ)に触れさせる方法である。

×（残留処理の説明）

正誤問題（2022）
空間処理とは、ゴキブリ類の気門から成分を取り込ませ、主に呼吸毒として作用させる処理法である。

〇

正誤問題（H25）
煙霧機より噴霧機の方が、噴射できる薬剤の粒径が小さい。

×（煙霧機＜ULV機＜ミスト機＜噴霧機の順である）

正誤問題（H30）
噴射できる薬剤の粒径は、噴霧機、ミスト機、煙霧機の順に大きくなる。

×（煙霧機＜ULV機＜ミスト機＜噴霧機の順である）

正誤問題（2022）
噴射できる薬剤の粒径は、ミスト機、ULV機、噴霧器の中で、ULV機が最も大きい。

×（煙霧機＜ULV機＜ミスト機＜噴霧機の順である）

正誤問題（H24,H27）
ミスト機は、殺虫剤を0.1～10μmの粒子にして噴射する。

×（20～100μm）

正誤問題（2020）
ミスト機は、100～400μm程度の粒子の薬剤を、ゴキブリなどの生息場所に散布する場合に使用する。

×（20～100μm）

正誤問題（H26）
全自動噴霧機は、高濃度の薬剤を10μm前後の粒子にして、均一に噴射する機器である。

×（ULV機の説明）

正誤問題（2020）
噴霧機は、殺虫剤などに熱を加えないで、送風装置とノズル先端の衝突板で20～100μm程度の粒子を噴射する機器である。

×（ミスト機の説明）

正誤問題（2021）
噴霧器のノズルから噴射される薬液の噴射パターンの一つとして、扇型がある。

〇

正誤問題（H25,H28,H29）
燻煙処理を行うときには、部屋をできるだけ密閉し、引出し、戸棚等を開放する。

〇

正誤問題（H29）
空間処理法では、ホウ酸やヒドラメチルノンを有効成分とした製剤がよく使用される。

×（空間処理→毒餌処理）

正誤問題（H24,2019）
乳剤は、煙霧処理で用いる。

×（煙霧処理→ULV処理）

正誤問題（H25,2021）
ミスト機は、汚水槽、雑排水槽等の蚊やチョウバエの成虫の防除に多く使用される。

〇

正誤問題（H24,H26,2020）
ULV処理は、空間に薬剤を処理する方法の一つである。

〇

正誤問題（2024）
ULV処理は、経気門的に殺虫剤を取り込ませることをねらった処理法である。

〇

正誤問題（H23,H27）
ULV機は、低濃度の薬剤を多量に散布する薬剤散布機である。

×（高濃度の薬剤を少量散布する）

正誤問題（H25）
ULV機は、高濃度の薬剤を少量散布する薬剤散布機である。

〇

正誤問題（2022）
ULV機は、高濃度の薬剤を多量散布する薬剤散布機である。

×（高濃度の薬剤を少量散布する）

正誤問題（H27）
懸濁剤は、ULV処理に適した製剤である。

×（専用の水性乳剤を使用する）

正誤問題（H29,2019）
ULV処理には、専用の油剤を使用する。

×（専用の水性乳剤を使用する）

正誤問題（H30）
ULV処理では、ピレスロイド剤を有効成分とする専用の水性乳剤が用いられる。

〇

正誤問題（H24,2019）
成虫防除に用いられるULV処理は、速効性が高い。

〇

正誤問題（2022）
ULV処理は、一般に成虫に対する速効性が低い。

×（速効性がある）

正誤問題（H25,H26,H27,H29,2021）
成虫防除のための燻煙(くんえん)やULV処理では、残効性が期待できない。

〇

毒餌処理（ベイト剤処理）

毒餌処理（ベイト剤処理）のメモはこちら。

正誤問題（H26）
毒餌処理においては、速効性は期待できない。

〇

正誤問題（H29）
ベイト剤(毒餌)は、処理の簡便さと速効性から飲食店での使用に適している。

×（速効性は期待できない）

正誤問題（H23）
食毒剤の効力は、その喫食性に左右される。

〇

正誤問題（H23）
毒餌(食毒剤)を設置する際には、周辺にある餌となる食物を除去する。

〇

正誤問題（H24,H26,H28）
毒餌(食毒剤)を配置する際、毒餌に殺虫剤を噴霧すると、その効果が高まる。

×（喫食性が弱まり効果が低くなる）

正誤問題（2024）
毒餌(食毒剤)を処理する際、毒餌及びその周辺にピレスロイド剤を噴霧すると駆除効果が高まる。

×（喫食性が弱まり効果が低くなる）

正誤問題（H27）
毒餌の有効成分として、一般的にピレスロイド剤が使用されている。

×（ホウ酸やヒドラメチルノン等を有効成分とした製剤）

正誤問題（H30）
毒餌処理に用いられる薬剤には、ホウ酸やヒドラメチルノン等を有効成分とした製剤がある。

〇

正誤問題（2021）
毒餌処理に用いられる薬剤には、ディートやイカリジンを有効成分とした製剤がある。

×（ディートやイカリジンは忌避剤である）

正誤問題（H24）
食毒剤は、アリ類対策で用いる。

〇

殺虫剤の指標

殺虫剤の指標のメモはこちら。

正誤問題（H28）
殺虫剤の基礎的な効力は、KT50、LD50、LC50等の数値で評価される。

〇

正誤問題（H25,H28,2020）
薬剤を実験動物に投与して求めたLD50値は、殺虫製剤の急性毒性の評価基準となる。

〇

正誤問題（H29）
殺虫剤の速効性は、LD50の数値で評価される。

×（LD50は、急性毒性の評価基準である）

正誤問題（2020）
LD50値は、50%致死濃度を表している。

×（50％致死量を表す）

正誤問題（H23,H30）
防除の対象種と比較して、ヒトや動物に対するLD50値が小さいほど、その薬剤の安全性が確保されやすい。

×（値が小さいほど殺虫力が強いので、安全ではない）

正誤問題（2021）
LD50値が小さいほど、殺虫力が強い薬剤であるといえる。

〇

正誤問題（2022）
蚊の幼虫に対する基礎的な殺虫力は、LD50の値により判断できる。

×（50%の幼虫が成虫になるのを阻害される効力、IC50で判断する）

正誤問題（H25）
LC50は、50%致死濃度又は中央致死濃度を表す。

〇

正誤問題（2024）
昆虫成長制御剤(IGR)による羽化阻害効力は、LC50の数値で評価される。

×（IC50）

正誤問題（H27）
殺虫剤の基礎的な致死効力は、KT50の数値で評価される。

×（KT50は、速効性の評価基準である）

正誤問題（H30）
昆虫成長制御剤(IGR)による羽化阻害の効力は、KT50で評価される。

×（KT50は、速効性の評価基準である）

正誤問題（2022）
殺虫剤の速効性は、KT50値から判断できる。

〇

正誤問題（2019）
KT50の値が小さいほど、致死効力が高い。

×（値が小さい程、速効性が高い）

正誤問題（H27,2023）
昆虫成長制御剤(IGR)による羽化阻害の効力は、IC50の数値で評価される。

〇

正誤問題（H26）
IC50値は、供試虫の50%が致死する濃度である。

×（50%の幼虫が成虫になるのを阻害される効力を表す）

正誤問題（H23,H25,H27）
ADIとは、ヒトが一生の間に毎日体内に取り込んでも安全な1日当たりの摂取量である。

〇

正誤問題（H26）
ADIとは、実験動物に長時間にわたって連日投与して、毒性が認められない薬量のことである。

×（NOAELの説明）

正誤問題（H23,H25）
NOAELとは、実験動物に長期間にわたって連日投与して、毒性が認められない薬量のことである。

〇