下水道施設（ビル管問題）

ビル管試験の過去問題で、よく出る、2回くらい出てる、1回出たけど…。
実際の試験は5択の選択問題なので、このような出題形式ではありません。
正誤問題では、同じような文言の文章は一つとしてまとめてます。

下水道法
下水の種類
下水道の方式
1. 方式による分類
終末処理場
し尿処理施設
水質汚染物質

下水道法

下水道法のメモはこちら。

選択問題（H27）
下水道法第1条に規定する目的に関する次の条文の[　　]内に入る語句として、誤っているものはどれか。
この法律は、流域別下水道整備総合計画の策定に関する事項並びに[公共下水道]、[私設下水道]及び[都市下水路]の設置その他の管理の基準等を定めて、下水道の整備を図り、もって[都市の健全な発達]及び公衆衛生の向上に寄与し、あわせて[公共用水域の水質の保全]に資することを目的とする。

私設下水道（流域下水道）

穴埋め問題（H29）
この法律は、流域別下水道整備総合計画の策定に関する事項並びに公共下水道、流域下水道及び都市下水路の設置その他の管理の基準等を定めて、下水道の整備を図り、もって[　ア　]及び公衆衛生の向上に寄与し、あわせて公共用水域の[　イ　]に資することを目的とする。
[ア：国民の生命・財産の保護、生活排水対策の実施の推進、都市の健全な発達　イ：水質の保全、環境の保護]

ア：都市の健全な発達　イ：水質の保全

穴埋め問題（2021）
この法律は、流域別下水道整備総合計画の策定に関する事項並びに公共下水道、流域下水道及び都市下水路の設置その他の管理の基準値を定めて、下水道の整備を図り、もって都市の健全な発達及び[　ア　]に寄与し、あわせて公共用水域の[　イ　]に資することを目的とする。
[ア：健康で文化的な生活の確保、生活環境の改善、公衆衛生の向上　イ：水質の保全、環境の保全]

ア：公衆衛生の向上　イ：水質の保全

正誤問題（2019,2024）
下水道の整備を図り、もって都市の健全な発達及び公衆衛生の向上に寄与し、あわせて公共用水域の水質の保全に資することを目的とする。

〇

正誤問題（H25）
下水道の役割の一つに、浸水の防除がある。

〇

正誤問題（H25）
下水道は、水循環の創出に寄与する。

〇

正誤問題（H24）
下水道法は、経済産業省が所管している。

×（国土交通省と環境省）

正誤問題（H26）
下水道事業の主管官庁は、厚生労働省と環境省である。

×（国土交通省と環境省）

正誤問題（H29）
下水道事業の主管官庁は、総務省と環境省である。

×（国土交通省と環境省）

正誤問題（2021）
下水道法は、国土交通省と環境省が所管している。

〇

正誤問題（H25）
下水道の終末処理場の維持管理に関することは、厚生労働省の所管である。

×（環境省）

正誤問題（2020）
下水道行政は国土交通省の所管であるが、終末処理場の維持管理は厚生労働省が所管している。

×（終末処理場の維持管理は環境省）

正誤問題（H30）
公共下水道の排水区域内の土地の所有者、使用者又は占有者は、その土地の下水を公共下水道に流入させるために必要な排水設備を設置しなければならない。

〇

正誤問題（2022）
公共下水道に流入させるための排水設備は、当該公共下水道を管理する者が設置する。

×（土地の所有者、使用者又は占有者）

正誤問題（2019,2024）
下水道は、流域下水道、公共下水道、都市下水路に分けられる。

〇

正誤問題（H25,2019）
流域下水道の事業主体は、原則として市町村である。

×（都道府県）

正誤問題（H30）
公共下水道の設置、改築、修繕、維持その他の管理は、原則として都道府県が行う。

×（市町村）

正誤問題（2022,2024）
公共下水道の設置、改築、修繕、維持その他の管理は、原則として市町村が行う。

〇

正誤問題（2019）
厚生労働大臣は、緊急の必要があると認めるときは、公共下水道等の工事又は維持管理に関して必要な指示をすることができる。

×（国土交通大臣）

正誤問題（2024）
国土交通大臣は、緊急の必要があると認めるときは、公共下水道等の工事又は維持管理に関して必要な指示をすることができる。

〇

正誤問題（2019）
環境大臣は、緊急の必要があると認めるときは、終末処理場の維持管理に関して必要な指示をすることができる。

〇

正誤問題（2024）
厚生労働大臣は、緊急の必要があると認めるときは、終末処理場の維持管理に関して必要な指示をすることができる。

×（環境大臣）

正誤問題（2019,2024）
都道府県は、下水道の整備に関する総合的な基本計画を定めなければならない。

〇

正誤問題（2022）
公共下水道の構造は、政令及び地方公共団体が条例で定める技術上の基準に適合しなければならない。

〇

正誤問題（H30,2022）
公共下水道管理者は、公共下水道を設置しようとするときは、あらかじめ、政令で定めるところにより、事業計画を定めなければならない。

〇

正誤問題（H30）
公共下水道管理者は、公共下水道などに著しく悪影響を及ぼすおそれのある下水を継続して排除して公共下水道を使用する者に対し、除害施設の設置などの必要な措置をしなければならない旨を定めることができる。

〇

下水の種類

下水の種類のメモはこちら。

正誤問題（H30,2022）
下水とは生活若しくは事業(耕作の事業を除く。)に起因し、若しくは付随する廃水又は雨水をいう。

〇

下水道の方式

下水道の方式のメモはこちら。

正誤問題（H25,2019,2024）
下水道施設は、管渠、ポンプ施設、処理施設から構成される。

〇

正誤問題（2019）
下水の温度が基準値以上の場合には、除害施設を設置する必要がある。

〇

正誤問題（H24）
水洗化の普及は、公共下水道と浄化槽によって担われている。

〇

正誤問題（H27）
水洗化率は人口比約93%で、このうち、公共下水道によるものが約71%となっている。

〇

正誤問題（H28）
近年の水洗化率は、平成23年度における約93%から、微増傾向にある。

〇

方式による分類

方式による分類のメモはこちら。

正誤問題（H25）
下水の排除方式には、合流式と分流式がある。

〇

正誤問題（2019）
下水道の合流式とは、汚水と雨水を同一の管渠系統で排除する方式をいう。

〇

正誤問題（2024）
合流式とは、生活排水と工場排水を同一の管渠系統で排除する方式をいう。

×（汚水と雨水を同一の管渠系統で排除する方式）

正誤問題（H27,H30）
敷地内排水設備における分流式排水方式では、汚水と雑排水を別々の系統で排除する。

〇

正誤問題（2022）
敷地内排水設備における合流式排水方式は、汚水、雑排水、雨水を同じ系統で排水する。

×（汚水＋雑排水、雨水の2系統で排水する）

終末処理場

終末処理場のメモはこちら。

正誤問題（2019,2024）
終末処理場とは、下水を最終的に処理して河川等に放流するために、下水道の施設として設けられる処理施設及びこれを補完する施設をいう。

〇

し尿処理施設

し尿処理施設のメモはこちら。

正誤問題（2022）
し尿及び浄化槽汚泥の年間処理計画量のうち、約90%が、し尿処理施設で処理されている。

〇

水質汚染物質

水質汚染物質のメモはこちら。

正誤問題（H25）
硝酸態窒素とは、水中の硝酸イオン及び硝酸塩に含まれている窒素のことである。

〇

正誤問題（H27,2020）
亜硝酸態窒素である亜硝酸塩は、メトヘモグロビン血症の原因となる。

〇

選択問題（H24）
水銀に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.水銀による急性中毒では、口内炎や腎障害などがみられる。
2.水銀及びその化合物は、水道法に基づく水質基準項目の一つである。
3.一般に有機水銀と無機水銀に分けられる。
4.イタイイタイ病は、水銀による慢性中毒である。
5.生物濃縮を起こすことが知られている。

4（カドミウムによる）

選択問題（H29）
水銀に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.一般に、有機水銀と無機水銀に分けられる。
2.有機水銀は、生物濃縮を起こすことが知られている。
3.水俣(みなまた)病は、メチル水銀による公害病である。
4.重要な影響の一つに、中枢神経障害がある。
5.皮膚癌(がん)の原因となることが知られている。

5（皮膚癌の原因には紫外線がある）

選択問題（2019）
有機水銀に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.生物濃縮が起こる。
2.水俣(みなまた)病はメチル水銀による。
3.小脳性失調を認める。
4.水質汚濁防止法に基づく排水基準の項目に含まれる。
5.慢性曝露で低分子蛋白(たんぱく)尿を認める。

5（カドミウムによる）

正誤問題（H25）
水銀及びその化合物には、有機水銀化合物及び無機水銀化合物の両方が含まれる。

〇

正誤問題（2021）
アルキル水銀は、生物学的濃縮を起こす。

〇

選択問題（2022）
自然界に排出されると、生物濃縮によりヒトの健康に影響を及ぼす物質は次のうちどれか。
[四塩化炭素、シアン化合物、鉛、有機水銀、六価クロム]

有機水銀（生物濃縮といえば水銀）

正誤問題（H25,H27）
鉛及びその化合物は、神経系の障害や貧血等の中毒症状を起こす。

〇

正誤問題（2021）
亜鉛は、水俣(みなまた)病の原因となる。

×（水俣病の原因は水銀である）

選択問題（H26）
ヒ素に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
1.ヒトに対する発がん性は、認められない。
2.イタイイタイ病は、その慢性中毒である。
3.水俣病は、その急性中毒である。
4.水道法に基づく水質基準項目には含まれない。
5.慢性曝露により、皮膚の色素沈着や角化を起こす。

選択問題（H30）
ヒ素に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
1.5価の化合物の方が3価の化合物よりも毒性が強い。
2.水俣病は、その慢性中毒である。
3.慢性影響として、皮膚の色素沈着や角化は認められない。
4.環境基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準項目に含まれない。
5.ヒトに対する発がん性が認められる。

正誤問題（H25）
ヒ素化合物の毒性の強さは、その結合形によらず一定である。

×（3価の化合物の方が5価の化合物よりも毒性が強い）

正誤問題（2020）
ヒ素は、ボーエン病の原因となる。

〇

正誤問題（2021）
ヒ素は、急性ばく露により皮膚の色素沈着を起こす。

×（急性ばく露→慢性曝露）

選択問題（H23）
カドミウムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.環境基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準において、人の健康の保護に関する環境基準の項目に含まれている。
2.水質汚濁防止法に基づいて定められる、人の健康に係る有害物質の排水基準の項目に含まれている。
3.水道法に基づいて定められる、飲料水の水質基準の項目に含まれている。
4.水俣湾周辺の公共水域を汚染し、水俣病の原因となった。
5.腎臓に過剰に蓄積すると、尿細管に障害が起こり、蛋白尿などの症状を示す。

4（水銀による）

選択問題（H28）
カドミウムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.合金、塗料、電池等の用途に用いられる。
2.過剰に摂取すると大脳に蓄積して、中枢神経の障害を起こす。
3.富山県神通川流域の一般環境汚染により、イタイイタイ病の原因となった。
4.水道法に基づいて定められる、水道により供給される水の水質基準の基準項目に含まれている。
5.水質汚濁防止法に基づいて定められる、健康に係わる有害物質についての排水基準の基準項目に含まれている。

2（大脳→腎臓）

正誤問題（H27）
カドミウムは、水俣病の原因となった。

×（イタイイタイ病の原因）

正誤問題（2021）
カドミウムは、水質汚濁に関する環境基準において検出されないこととなっている。

×（0.003mg/L以下）

正誤問題（H27）
ベンゼンは、溶剤、抽出剤として使用される。

〇

正誤問題（H27）
ベンゼンは、発がん性を有する。

〇

正誤問題（2021）
ベンゼンは、ヒトに対する発がん性は認められない。

×（発がん性を有する）

正誤問題（2020）
ベンゼンは、再生不良性貧血の原因となる。

〇

正誤問題（2020）
四塩化炭素は、肝がんの原因となる。

〇

正誤問題（2020）
フッ素は、舌がんの原因となる。

×（虫歯予防にも使用されている）