電験三種(令和5年度上期) 電力 問6

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問題

方針

配電線路の機器や方式についての範囲の広い問題です。(平成22年問12と同じ問題です)
(1)(2)の開閉器については「開閉器
(3)の高圧配電方式については「樹枝状方式(放射式)」「ループ方式
(4)の高圧カットアウトについては「高圧カットアウト(PC)」「配電柱の構成
(5)のパッドマウント変圧器については「パットマウント(地上設置形)
上記より考えたいと思います。

解法

(1)

「開閉器」
保守点検や事故時の切り離しのため、電力会社からの受電点や構内区分点に設置する。

上記よりとなります。

(2)

「開閉器」
絶縁方法として気中形、真空形、ガス形(SF6ガス)が一般的に使用され、制御方法として手動式、自動式がある。

上記よりとなります。

(3)

「樹枝状方式(放射式)」
配電用変圧器ごとに樹枝状に低圧配電線を引き出す方式。
「ループ方式」
結合開閉器を設置して配電線をループ上にする方式。
利点は、信頼性が高い。欠点は、建設費が高い

上記よりとなります。

(4)

「高圧カットアウト」
容量が300kVA以下の高圧変圧器、50kVA以下の高圧進相コンデンサなどの一次側の開閉器として過負荷保護用に使用する。
低圧側の短絡事故を、高圧配電系統に波及させない過電流保護のために設置する。
内蔵されるヒューズは、始動電流や雷サージなどの短時間大電流では溶断しないものを使用する。

「配電柱の構成」の通り、高圧カットアウトは柱上変圧器の一次側に設置されます。
内蔵のヒューズは、変圧器の過負荷や短絡事故時は溶断しますが、雷サージなどの短時間大電流では溶断しないものを使用します。従ってとなります。

(5)

「パットマウント(地上設置形)」
地中配電線エリアに使用され、道路の隅などに据え付けられている変圧器。
開閉器、保護装置を内蔵して金属のケースに収めている。

上記よりとなります。

解答

誤りは(4)となります。

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