問題

方針
電線の導体に関するの問題です。(平成18年問11と同じ問題です)
(1)(5)については「銅線」
(2)(4)については「導電材料」
(3)については「鋼心アルミニウムより線(ACSR)」
上記より考えたいと思います。
解法
(1)(5)
「軟銅線」
引張強さは小さいが、伸びや可とう性に優れ、導電率が高い。
屋内配線や地中ケーブルなど、施工性が重視される場所に使用される。
「硬銅線」
導電率は軟銅線に比べ小さいが、引張強さや耐食性に優れる。
架空送電線路など、強度が重視される場所に使用される。
(1)は上記より〇となります。
(5)は、硬銅線は軟銅線に比べ曲げにくいのは正しいですが、架空送電線路など強度が重視される場所に使用されるので✖となります。
(2)(4)
「導電材料」
導電材料に適しているのは、導電率が大きい、引張強さが大きい、加工が容易である、耐食性に優れている、質量・線膨張率が小さいなどがある。
導電率の順位は高いものから、銀>銅>金>アルミニウム>鉄>水銀である。
「アルミニウム」
アルミニウムは銅の2/3の導電率だが、比重は1/3と軽い。
抵抗と長さが同じ電線であれば、質量は銅の1/2となる。
(2)は上記より〇となります。
(4)は上記より〇となります。
(3)
「鋼心アルミニウムより線(ACSR)」
亜鉛めっき鋼より線の周りに硬アルミ線をより合わせたもの。
鋼は張力を補強し、アルミは軽量で導電率が高い。
(3)は上記より〇となります。
解答
誤りは(5)となります。