問題

方針
がいしの塩害に関する問題です。(平成20年問10と同じ問題ですが、選択肢の順番が違います)
(1)(4)については「塩害対策」
(2)(3)(5)については「塩害」
上記より考えたいと思います。
解法
(1)(4)
「塩害対策」
- 耐塩がいし・長幹がいしの使用。がいしの連結個数を増やす。
- 沿面距離(表面漏れ距離)を伸ばす。
- 活性洗浄、はっ水物質(シリコンコンパウンド)の塗布。
- 隠ぺい化や屋内化。
(1)は、上記より〇となります。
(4)は、がいしの洗浄、がいし表面へのはっ水性物質の塗布は正しいですが、絶縁電線の採用は当たらないので✖となります。
(2)(3)(5)
「塩害」
がいし表面に塩分やじんあいが付着して、雨などの湿気で溶解して導電性を帯びると漏れ電流が増加する。これにより部分放電を生じると表面の絶縁破壊やフラッシオーバを起こす。
可聴雑音や電波障害の原因にもなる。
がいし塩害による地絡事故は、雷による地絡事故に比べて再閉路に失敗する場合が多い。
(2)は、上記より〇となります。
(3)は、上記より〇となります。
(5)は、上記より〇となります。
解答
誤りは(4)となります。