電験三種(令和6年度下期) 機械 問3

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問題

方針

巻線形誘導電動機の「比例推移」に関する問題です。(平成20年問3と同じ問題ですが、選択肢の順番が違います)

解法

(ア)(イ)(ウ)(エ)

「比例推移」
誘導電動機のトルクを一定とした場合、滑りが二次抵抗に比例する性質を比例推移という
トルク-回転速度曲線は、電源電圧及び電源周波数が一定の時、発生するトルクと回転速度(滑り)の関係を表す。
横軸は、回転速度0~同期速度Ns(滑り1~0)を表す。
ある滑りの値で、トルクが最大となる。このトルクを停動トルクといい、これを超えるトルクの負荷がかかると電動機は停止する。
トルク-回転速度曲線は、二次回路の抵抗がm倍になると、最大トルクを発生する滑りがm倍のところ(左側に)に移動する。
巻線形誘導電動機の場合、この現象を利用して二次回路に外部抵抗Rを追加し、二次回路の抵抗を変更して曲線を左へ移動させ、始動トルクを大きくしている。
最大トルクの値は、二次回路の抵抗には無関係である。(位置が変わるだけである)
トルクを一定に保ち、回転速度(滑り)を変えるには以下の式から外部抵抗Rを決定する。
始動時に最大にするにはms=1(滑り1)とする

上記より(ア)は「電源周波数」となります。
上記より(イ)は「停動」となります。
上記より(ウ)は「二次」となります。
上記より(エ)は「比例推移」となります。

解答

(ア)~(エ)すべてを満たすのは(1)となります。

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