問題

方針
「PID制御」に関する問題です。(平成11年問9と同じ問題ですが、選択肢の順番が違います)
解法
(ア)(イ)(ウ)
「PID制御」
プロセス制御の以下の3つを組み合わせたもの。3動作調節計とも言う。
幅広く使用されているフィードバック制御の方法である。
- P(比例)動作:入力信号の目標値までの偏差に比例した出力を出す。
目標値に近づくと操作量も小さくなるので、目標値の少し手前で動作が収束して残留偏差(定常偏差・オフセット)が残ってしまう。 - I(積分)動作:入力信号の偏差の時間積分値に比例した出力を出す。
比例動作の残留偏差(オフセット)を時間的に蓄積して、大きくなったところで操作量を増やして、目標値に近づける。定常特性を改善し、比例動作でのオフセットを無くす。(0にする) - D(微分)動作:入力信号の偏差の微分値(変化速度)に比例した出力を出す。
外部要因で大きな変化が起きた場合に、すばやく目標値に戻す為に、偏差の変化率から操作量を変化させる。過渡特性を改善し、目標値への達成を早くする。
上記より(ア)は「定常」となります。
上記より(イ)は「過渡」となります。
上記より(ウ)は「比例」となります。
解答
(ア)~(ウ)すべてを満たすのは(2)となります。