問題
方針
分散型電源に関する問題です。(平成27年問5と同じ問題ですが、選択肢の順番が違います)
「太陽光発電の構成」「逆潮流」「高圧自動電圧調整器」などを参考にしたいと思います。
解法
(1)
「逆潮流」
分散型電源設置者(太陽光発電など)から、一般送配電事業者の運用する電力系統へ向かう有効電力の流れのこと。
逆潮流が発生すると、配電線の電圧が上昇して、需要家端子電圧を逸脱する可能性が出てくる。
「逆潮流」の説明なので〇となります。
(2)
「太陽光発電の構成」
等価回路では直流定電流源として示され、昇圧チョッパ、インバータで交流に変換される。
交流系と接続する場合はインバータ(逆変換装置)を内蔵した連系保護装置(パワーコンディショナ)を介して接続する。
上記のとおり、電力変換装置にはインバータが含まれるため、高調波フィルタが必要なので〇となります。
(3)
逆潮流は電圧が上昇する現象となります。電圧上昇を抑えるには「進み力率」ではなく「遅れ力率」にする必要があります。従って✖となります。
(4)
問題文の通りで〇となります。
(5)
「高圧自動電圧調整器(SVR)」
高圧架空配電線の電圧降下対策として、配電線路の途中に直列に設置する。
自動でタップ切換えを行うことで電圧を調整する変圧器。
ステップ式自動電圧調整器(SVR)などの電圧調整設備の設置は有効なので〇となります。
解答
誤りは(3)となります。
