問題

方針
配線方式に関する問題です。(平成15年問13と同じ問題ですが、選択肢の順番が違います)
「単相3線式」「単相3線式の設備不平衡」より考えたいと思います。
解法
(1)(2)
「単相3線式」
低圧配電線に使用され、中性線と電圧線(100V)2本で構成される。外側の2本で200Vを取り出す。
配電容量が等しければ、単相2線式よりも電流は1/2でよいので、電線銅量が少なく済み、銅損も少ない。
・単相3線式(線間電圧200V、対地電圧100V)

上記より(1)(2)は〇となります。
(3)(4)(5)
「単相3線式の設備不平衡」
単相3線式配電方式において、単相100Vの負荷が平衡していれば、中性線電流は相殺して0となる。
負荷が不平衡であれば、中性線に電流が流れ電圧降下が発生し、負荷電圧が不平衡になり相電流が大きくなって分電盤内の遮断器がトリップすることがある。また、電位差により中性線に流れる電流は損失となる。
負荷のバランスを補正するためには、バランサを負荷の末端に設置する。
中性線が断線すると、200V負荷は変わらないが、100V負荷は直列接続された200Vの負荷回路となり、負荷の比と同じ比の電圧がそれぞれに加わる。(容量はS=V2/Zで逆になる)
上記より、バランサは負荷の末端に設置するので(3)は✖となります。
上記より(4)(5)は〇となります。
解答
誤りは(3)となります。

