電験三種(令和7年度上期) 機械 問17

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問題

方針

水の熱量と加熱電力量に関する問題です。
金属の溶解熱量」の式を使いたいと思います。

解法

「金属の溶解熱量」
金属の溶解は、固体→固体+液体→液体と状態変化する。
加熱電力量=顕熱+潜熱で表される。

$\displaystyle Q=Mc(t_2-t_1)+Mq=Ptη \ [KJ] $

$Q$:熱量 [$kJ$]
$M$:質量 [$kg$]
$c$:比熱 [$kJ/(kg・K)$]
$t_2-t_1$:温度差 [$K$]
$q$:溶解潜熱 [$kJ/kg$]
$P$:電力 [$kW$]
$t$:加熱時間 [$s$]
$η$:効率

(a)

氷から水へ融解されるときの消費電力なので、熱量は潜熱のみとなります。
質量M=5kg、融解潜熱q=334kJ/kg、加熱時間t=30分、効率η=70%より、「金属の溶解熱量」の式から電力Pを求めます。

$\displaystyle Mq=Ptη $

$\displaystyle 5×334=P×30×60×0.7 $

$\displaystyle P≒1.325≒1.4 \ [kW] $

(b)

水を温めるときの消費電力なので、熱量は顕熱のみとなります。
質量M=5kg、比熱c=4.2kJ/(kg・K)、温度差t2-t1=50℃、電力P=1.7kW、効率η=70%より、「金属の溶解熱量」の式から加熱時間tを求めます。

$\displaystyle Mc(t_2-t_1)=Ptη $

$\displaystyle 5×4.2×(50-0)=1.7×t×0.7 $

$\displaystyle t=882 \ [s]≒15 \ [分] $

解答

(a)の解答は(2)となります。
(b)の解答は(2)となります。

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