問題

方針
過電圧・過電流の継電器や配電線保護などの範囲の広い問題です。
(1)(2)(4)(5)については「地絡過電流継電器」「地絡方向継電器」「地絡過電圧継電器」「過電流継電器」
(3)については「時限順送」
上記より考えたいと思います。
解法
(1)(3)
「地絡過電流継電器(OCGR)」
零相電流が設定値以上になると動作する継電器。地絡事故の検出に用いる。
対地静電容量が小さい場所で用いる。
「地絡方向継電器(DGR)」
零相電圧(ZPD)と零相電流(ZCT)で地絡方向を検出する。地絡事故の判定で使用する。
他の需要家の地絡電流が逆流して零相電流となった場合の、もらい事故の不必要動作(誤動作)を防ぐことができる。
地絡電流の大きさだけでなく、零相電圧と零相電流の位相(方向)を検出して、自構内の事故かどうかを判断して動作する。
上記より、(1)は〇となります。
(3)は、「地絡過電流継電器」は対地静電容量が小さい場所で用いるので、ケーブルのこう長が短ければ対地静電容量も小さいので零相電流も小さくなり誤動作は少なくなります。従って✖となります。
(2)
「時限順送」
高圧配電線路に複数の自動区分開閉器を設置して、事故時に故障区間を切り離す方式。
- 配電用変電所の遮断器が遮断し、区分開閉器が開放される。
- 配電用変電所の遮断器が投入され、変電所側の区分開閉器から順番に時限投入していく。
- 故障区間の区分開閉器が投入されると、再度配電用変電所の遮断器が遮断される。(区分開閉器の動作時限が7秒で、22秒で遮断した場合は、変電所から3個目の区分開閉器の先が故障区間となる)
- 故障区間確定後は、配電用変電所の遮断器が投入され、変電所側の区分開閉器から順番に投入していくが、故障区間の区分開閉器はロックされ投入されない。
上記のように、故障時は「時限順送」によって再送電するので、(2)は〇となります。
(4)(5)
「地絡過電圧継電器(OVGR)」
大地と電路との間の絶縁が極度に低下して、アークもしくは導体によって繋がる、いわゆる地絡事故時に発生する零相電圧を検出して動作する。
6.6kV母線に設置されている。
「過電流継電器(OCR)」
電路の短絡や負荷の過負荷による過電流を計器用変流器(CT)で検出し、遮断器を開放する。
(4)(5)について、共に配電用変電所でも設置される継電器なので〇となります。
解答
誤りは(3)となります。

