電験三種(令和7年度下期) 理論 問16

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問題

方針

直流回路の問題です。(平成17年問15と同じ問題ですが、選択肢の順番が違います)
(a)については抵抗と電流より「直列回路」「並列回路」の式より求めたいと思います。
(b)についてはブリッジ回路を「Δ→Y変換」して求めたいと思います。

解法

(a)

「直列回路(直流)」合成抵抗の式

$\displaystyle R=R_1+R_2 $

「並列回路(直流)」合成抵抗の式

$\displaystyle R=\frac{R_1R_2}{R_1+R_2} $

「並列回路(直流)」分流の式

$\displaystyle I=I_1+I_2 I_1=\frac{R_2}{R_1+R_2}I I_2=\frac{R_1}{R_1+R_2}I $

図1の回路の1段目と3段目の回路をまとめていきます。
抵抗は両方とも16Ωと4Ωの直列回路なので、合成抵抗は16+4=20Ωとなります。
1段目と3段目の抵抗20Ωの並列回路の合成抵抗は20×20/(20+20)=10Ωとなります。
従って以下の回路図になります。

抵抗はRと10Ω、回路全体の電流I1=4.5A、抵抗Rに流れる電流IR=0.5Aより「並列回路」の分流の式を使って抵抗Rを求めます。

$\displaystyle I_R=\frac{10}{10+R}I_1 $

$\displaystyle 0.5=\frac{10}{R+10}×4.5 $

$\displaystyle R=80 \ [Ω] $

(b)

図2の回路はブリッジ回路ですが、平衡条件は成り立たないので全体の合成抵抗を求めるために、回路左側の部分をΔーY変換していきます。

「Δ→Y変換」

$\displaystyle R_a=\frac{R_{ab}・R_{ca}}{R_{ab}+R_{bc}+R_{ca}} $

図2の回路の左側をΔーY変換すると以下のようになります。

Rab=16Ω、Rbc=R=80Ω、Rca=4Ωより、変換後の抵抗を求めます。

$\displaystyle R_a=\frac{R_{ab}・R_{ca}}{R_{ab}+R_{bc}+R_{ca}}=\frac{16×4}{16+4+80}=0.64 \ [Ω] $

$\displaystyle R_b=\frac{R_{ab}・R_{bc}}{R_{ab}+R_{bc}+R_{ca}}=\frac{16×80}{16+4+80}=12.8 \ [Ω] $

$\displaystyle R_c=\frac{R_{ca}・R_{bc}}{R_{ab}+R_{bc}+R_{ca}}=\frac{4×80}{16+4+80}=3.2 \ [Ω] $

右の並列回路の合成抵抗を求めます。
上側は、抵抗Rb=12.8Ω、4Ωの直列回路なので、合成抵抗は12.8+4=16.8Ωとなります。
下側は、抵抗Rc=3.2Ω、16Ωの直列回路なので、合成抵抗は3.2+16=19.2Ωとなります。
上側と下側の並列回路の合成抵抗は16.8×19.2/(16.8+19.2)=8.96Ωとなります。
回路全体の抵抗R’を求めます。
上記の合成抵抗と左側の抵抗Ra=0.64は直列回路なので、R’=0.64+8.96=9.6Ωとなります。

次に回路全体の抵抗R’=9.6Ωで、回路全体の電流I3を求めるため、電源電圧Eを求めます。
電源電圧Eは図1の回路と同じなので、図1の回路より電源電圧Eを求めます。
図1のは並列回路で、R=80Ωに流れる電流は0.5Aなので、E=80×0.5=40Vとなります。
電源電圧E=40V、抵抗R’=9.6Ωより電流I3を求めます。

$\displaystyle I_3=\frac{E}{R’}=\frac{40}{9.6}≒4.2 \ [A] $

解答

(a)の解答は(3)となります。
(b)の解答は(4)となります。

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