消火栓

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屋内消火栓

建築物の関係者自衛消防隊が、初期消火を目的として使用する。
屋内消火栓は、水を用いて消火を行う。
開閉弁は床から1.5m以下の位置になければならない。

1号消火栓

2人以上で操作する。
2本(15m×2)の連結された平たいホースとノズル、消火栓ポンプ起動スイッチ、消火栓開閉弁で構成される。
水平距離が25m以下となるように設置する。
水源は2.6m3×2、放水量は130L/min、吐出能力は150L/min×2(各階最大設置数2)が必要である。
工場、倉庫、危険物貯蔵所など大規模火災のおそれがある場所では、1号を設置する。

1号消火栓操作方法

  1. 消火栓発信機のボタン押下で消火ポンプが起動する。
  2. ノズルを持ってホースを取り出す。
  3. 消火栓の開閉弁を開いて放水する。

易操作性(いそうさせい)1号消火栓

1号消火栓と同等の能力を持ち、一人で操作可能なもの。
ホースの形状が丸い。

2号消火栓

一人でも容易に操作できるように開発されたもの。
手元の開閉弁で放水できるが、吐出し能力は半分である。
水平距離が15m以下となるように設置する。
水源は1.2m3×2、放水量は60L/min、吐出能力は70L/min×2(各階最大設置数2)が必要である。
ホテルや病院など消火作業に人員を割けない場所では、2号を設置するのが望ましい。

2号消火栓操作方法

  1. 消火栓のノズルを外すと、消火ポンプが起動する。
  2. 消火栓開閉弁を開く。
  3. ノズルを持ってホースを取り出す。
  4. ノズルの開閉弁を開くと放水される。

屋外消火栓

消火栓弁・ホース・ノズルを内蔵した屋外消火栓箱型と、地下ピット格納型(地面の蓋を開けるとホース接続口がある)、地上スタンド型(地面から出ているポールにホース接続口がある)がある。
建物からホースの水平距離が40m以下になるように設置する。

消火栓の構成

消火水槽

消火栓からの放水用の水を貯める水槽。

消防用補給水槽

屋内消火栓で速やかな放水ができるように、配管内部を常時満水状態にするため、屋上などの配管上部に設置する水槽。

消火ポンプ

消火栓に水を供給するポンプ。
消火水槽から水を吸い上げ、加圧した水を消火栓に供給する。

呼水槽(こすいそう)

消火ポンプの空転防止と、起動した時に即座に水を吐出出来るように、消火ポンプを常時水で満たしておくための装置。
消火ポンプより上に水面がくるように設置する。

逃し管

消火ポンプ運転時に、消火水槽よりポンプを通って、ポンプの冷却用に用いた水を呼水槽に流すための配管。



Ver.1.2.1

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