環境問題と環境衛生の基準

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環境問題

サスティナブル

自然にある資源を維持し、地球環境に負荷をかけないようにしながら利用していく取り組みが求められている。
SDGsは、サステナブル(持続可能)な社会の実現に向けた具体的な手段として、2030年までに達成すべく定められた17の目標のことである。
サスティナブル・ディベロップメントとは、将来に持続可能な開発のことである。

都市空間の問題

ヒートアイランド

都市の中心部の気温が郊外と比較して高温になる現象。
原因としては以下の要因がある。
・アスファルト舗装面によって日射熱を蓄熱しやすい。
・ビルによって風が流れない。
・緑地の減少によって雨水の保水能力が少ない。

ストリートキャニオン

都市部の汚染空気が滞留する現象。
両側を高い建築物で連続的に囲まれた道路空間は、半密閉の空間のようになることに由来する。
ビルによって風が流れないなどが原因である。

ビル風

高層建築物の周辺で、局地的に強風が生じること。
高層ビルの回転式の扉は、内外気温差で生じる出入口での強風を減じる効果がある。

スプロール現象

乱開発などによって市街地が広がること。

温暖化

地球温暖化係数

地球温暖化係数とは、温暖化の効果を、二酸化炭素を1とした場合の係数である。
人工的に開発された冷媒ガスのほとんどが数百~数千の値となる。

COP

地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくための国際的な議論の場。
COP3において、京都議定書が採択された。
COP21において、温室効果ガス排出量削減目標の設定がパリ協定で採択された。

温室効果

地表から反射する赤外線(太陽からの直接太陽光ではない)が大気中の二酸化炭素などに吸収され、大気が温まることで地球上の気温が上昇することをいう。
温室効果ガスの代表として二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがある。

熱帯夜

夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上の日をいう。

公害による問題

酸性雨

大気汚染物質である窒素酸化物や硫黄酸化物が溶け込んだ、強い酸性の雨。
酸性雨の原因には、排ガスがある。
酸性雨によって森林破壊や、土壌中の重金属の溶出がおこる。

水俣病

工場排水中の有機水銀であるメチル水銀(アルキル水銀)に汚染された魚や貝などをたくさん食べることによっておこった中毒。

イタイイタイ病

鉱山の製錬に伴う未処理廃水のカドミウムが川に排出され、水の利用によりおこった中毒。

富栄養化

栄養塩類を含んだ汚水の流入により、湖沼などの水質汚濁が進むこと。
リン化合物窒素化合物が原因物質の一つである。

環境衛生の基準

生体が許容できる限度

許容限界

生物が耐えきれなくなるストレス強度の限界のこと。

許容濃度

ほとんど全ての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される有害物質の平均暴露濃度。
労働者の健康障害を予防するために、日本産業衛生学会より勧告されている。

暴露量との生体反応

有害物による特定の反応においては、曝露量が増加すると陽性者の率は増加する。

量-影響関係

有害物への曝露量と、生体(個体)がどのような影響を受けるかの関係を表す。
暴露量に対する影響の程度(大小)。

量-反応関係

有害物への曝露量と、集団がそれにより影響を受ける個体の割合の関係を表す。
暴露量に対する集団の反応率(%)。



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