ダニ

スポンサーリンク

ダニの特性

ダニの体は、顎体部胴体部2つに分かれている。
脚は幼虫が3対、成虫が4対である。
ダニには触覚が無く、触肢(しょくし)が感覚器官となっている。

ダニの種類

吸血性・刺咬性のあるもの

マダニ

ペット(特にイヌ)に寄生し、動物から吸血する。
雌も雄も吸血し、幼虫若虫成虫全ての発育段階で吸血する。
犬などのペットの衛生管理が重要である。
野外活動時における忌避剤の使用も有効である。
触肢のほかに、第1脚の先端部分に温度や炭酸ガスを感知する器官がある。
リケッチアやウイルスを媒介する。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を媒介する。

イエダニ

ネズミに寄生し、人から吸血する。
本来の吸血源であるネズミの対策も重要である。

ワクモ

鳥に寄生し、鳥や人から吸血する。
クモではない。

トリサシダニ

鳥に寄生し、人に対して刺咬性がある。
鳥の巣の除去が重要である。

シラミダニ

昆虫(人ではない)に寄生し、人に対して刺咬性がある。

ツメダニ

人に対して刺咬性があり、アレルゲンである。吸血はしない。
他のダニ類チャタテムシ類の昆虫を餌とするため、他のダニ類チャタテムシ類の防除が重要である。
殺虫剤感受性が低いので、殺虫剤による防除は難しい場合が多い。

アレルゲンとなるもの

ヒョウヒダニ

糞と死骸は人に対してアレルゲンである。吸血はしない。
室内塵や人のフケなどの有機物を餌としている。
室内に生息するダニは大部分がヒョウヒダニ類である。
殺虫剤感受性が低いので、殺虫剤による防除は難しい場合が多い。

コナダニ

保存食品や畳に寄生し、人に対してアレルゲンである。
乾燥に弱いので、保存食品などの乾燥状態を保つことが重要である。

病気となるもの

ヒゼンダニ

人や動物の皮膚内に寄生し、人に対して疥癬(かいせん)の原因となる。
被害は高齢者施設や病院で見られ、ダニの数が多い角化型疥癬は、感染力が非常に高い。

ツツガムシ(ダニ)

動物に寄生し、ツツガムシリケッチアに感染することにより、つつが虫病を引き起こす。
忌避剤に効果がある。

危害はないもの

タカラダニ

屋外で発生し、人に対して危害はない

ハダニ

植物に寄生し、人に対して危害はない。

ダニの防除

吸血性のダニは、殺虫剤感受性(効き目)が高い。
室内塵性のダニの予防には、除湿が有効である。駆除後は清掃をよく行う。



Ver.1.2.1

タイトルとURLをコピーしました