排水設備の保守

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排水設備の点検

1カ月に1回以上点検する。

排水ポンプの点検

排水槽の清掃後、ポンプの絶縁抵抗の測定アース線の接続を確認してから運転し、逆回転・過電流の有無をチェックする。
排水ポンプは、1カ月に1回絶縁抵抗の測定を行い、1MΩ以上あることを確認する。

水中用排水ポンプの交換時期

  • メカニカルシール部のオイル交換:6カ月~1年以内に1回。
  • メカニカルシールそのものの交換:1~2年に1回。
  • オーバーホール(分解・点検・整備):3~5年に1回。

排水槽の清掃

6カ月に1回以上の清掃(東京都は4カ月に1回以上)を行う。
酸素欠乏危険作業主任者が指揮し、酸素濃度(18%以上)を確認した後、硫化水素濃度(10ppm以下)を確認してから行う。
排水槽の清掃は、空気呼吸器を用いる。
排水槽内には、メタンガスが充満している場合があるので、火気や換気に注意する。排水槽の清掃に用いる照明は、防爆型とする。
排水槽の清掃後は、水張りをして漏水がないことを確認する。(塩素消毒は必要ない)
し尿を含む汚泥は一般廃棄物、その他の汚泥は産業廃棄物として処理する。

排水管の清掃

排水管内部の詰まり具合や腐食状況は、内視鏡超音波厚さ計により確認できる。

排水管の清掃方法

排水管の清掃には、薬品洗浄、高圧洗浄、スネークワイヤ法、ロッド法、ウォーターラム法などがある。

薬品洗浄

アルカリ性洗剤を用いて有機性付着物を溶解する。

高圧洗浄

5~30MPaの圧力の水を噴射し、排水槽や排水管の清掃を行う。

スネークワイヤ法

ワイヤーの先にブラシなどが付いたスネークワイヤを使用して、グリース等の固い付着物の除去を行う。
排水立て管では長さ20m以内、排水横管では長さ25m以内で利用できる。

ロッド法

1~1.8mのロッド(棒)を最大30mの長さにつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃する。

ウォーターラム法

閉塞した管内に水を送り、圧縮空気を一気に放出してその衝撃で閉塞物を除去する。



Ver.1.2.1

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