衛生器具の分類
衛生器具は、給水器具、水受け容器、排水器具、付属品の4つに分類される。
- 給水器具:給水栓、洗浄弁、ボールタップなど。
- 水受け容器:使用した水を排水系統に導く、洗面器や便器、流し類。
- 排水器具:金具類、トラップ、排水口など。
- 付属品:鏡、トイレットペーパーホルダーなど、水と直接関わりのないもの。
衛生器具の選定
衛生器具の材質は、平滑な表面をもち、吸水・吸湿性がなく、衛生的であることが求められる。
飲料水に接する部分の材質は、人体に有害な成分が溶出しないことが求められる。
節水機器を導入する場合は、給水器具からの吐水量の削減だけでなく、排水管内の流下特性などにも配慮する。
衛生器具設備をユニット化すると、防水処理工事や養生作業が軽減される。
衛生器具の保守
便器の点検
大便器も小便器も、6カ月に1回点検する。
便器の不具合
- 大便器への少量の水が流れ放しである:洗浄弁のシートとシートパッキンの間に異物が付着している可能性がある。
- 大便器の洗浄弁のハンドル部から漏水する:ハンドル押し棒部の取り付けナットがゆるんでいる可能性がある。
- 大便器の吐水時間が長い:洗浄弁のピストンバルブのストレーナが詰まりかけている。
- 大便器の汚物が満足に流れない:排水路に異物が詰まっている、タンク内の止水位が低い可能性がある。
- サイホン式大便器の留水面が正常より小さい:タンク内の補助水管がオーバフロー管から外れている可能性がある。
- 小便器の排水の流れが悪い:排水管内にスケールが付着している可能性がある。
- 便器と床面の間が濡れる:フランジ部のシール材の取り付けが不良である。
洗面台の点検
洗面器の取り付け状態、トラップの接合部における緩みの有無は2カ月に1回点検する。
排水状態は6カ月に1回点検する。
洗面器の不具合
洗浄面に溜めた水が減っている原因として、ポップアップ式排水栓が締まっていない可能性がある。
シャワーヘッドの点検
6カ月に1回以上点検する。
分解清掃は1年に1回以上実施する。
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