小便器洗浄弁
必要最低動水圧は、70kPaである。
一般的に、洗浄水量5Lを10秒間で吐き出す設計となっている。
洗浄水量は1回あたり4~5Lである。
小便器の形式
小便器は、形式で壁掛け型、ストール(床置き)型などに分類される。
付属するトラップは、トラップ無し、トラップ付き、トラップ着脱式などがある。
壁掛け型は、駅やホテルの共用部などにおいて床清掃のしやすさから選定されている。
トラップ着脱式のストール型小便器は、清掃が便利なので公衆用に適している。
小便器は乾燥面が広いため、洗浄方法に注意しないと臭気が発散する。
リップの高さ
小便器のリップの高さとは、床面からあふれ縁までの垂直距離をいう。
小便器の洗浄方式
給水方式
小便器の給水方式には、洗浄弁式(便器と別に洗浄弁がある)、専用洗浄弁式(便器と洗浄弁が一体化している)がある。
洗浄方式
洗浄の操作
洗浄の操作として、洗浄水栓方式、洗浄弁方式、自動洗浄方式の三つに分けられる。
- 洗浄水栓方式:ハンドルの操作などで洗浄する方式。
- 洗浄弁方式:ボタンやレバーによるフラッシュバルブの操作で洗浄する方式。
- 自動洗浄方式:操作を必要とせずに自動で洗浄する方式。
手動式洗浄弁方式は、人為的操作が必要なので、公衆用に適さない。
節水を目的とした小便器には、使用者をセンサーで感知する個別感知洗浄方式や、照明スイッチとの連動による洗浄方式などが用いられている。
自動感知洗浄弁には、便器分離型と便器一体型がある。
洗浄のタイミングとして、個別洗浄方式、同時洗浄方式がある。
同時洗浄
集合感知洗浄方式は、天井などに取り付けたセンサで使用者を感知し、連立した小便器の同時洗浄を制御する方式である。
自動サイホン式は、絶えずハイタンクに少量の水が給水され、ハイタンクの水が満水に達する頃に自動でサイホン作用が働いて排水し、連立した複数の小便器に給水する方式である。
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