水栓
必要最低動水圧は、30kPa以上である。
水栓の種類
個別水栓
水またはお湯だけが出る水栓。
混合水栓
1台で水もお湯も両方出る水栓。
エネルギーと水の節約を図るため、湯と水を別々の水栓から出さずに、混合して一つの水栓を使用する。
混合水栓の適温が得られない原因として、水圧と湯圧の差が大きすぎる可能性がある。
シングルレバー水栓
ひとつのレバーで流量と温度を操作できるタイプの水栓。
急閉するため、ウオーターハンマが生じやすい。
水栓の構造

<画像出典:TOTO>
色ビス
蛇口ハンドルを固定するためのネジ。
ハンドル・レバー
吐水・止水など水量調整の指令となる部品。
シングルレバーやツーハンドルなどがある。
三角パッキン
ケレップと呼ばれ吐水口へ水が出るのを直接せき止める役割を果たす。
スピンドルを上げることでパッキンも一緒に上がり、水が出るようにするので、劣化すると水が垂れて止まらなくなる。
スピンドル
水道蛇口のハンドルをひねると上に上がる事で水量を調節するための部品。
コマ
ゴム製又は樹脂製の部品で、スピンドルが上下し、その先端にあるパッキンの取り付けられたコマが開閉して水を流したり止めたりする。
節水対策として、節水コマがある。
蛇口スパウト
本体から蛇口先端の吐水口へつながるパイプのこと。
シングルレバーの混合水栓には内部にバルブカートリッジが入っており、ハンドルと連動した吐水量と湯温の調整を行っている。
整流板
蛇口先端に取り付ける泡沫キャップや断熱キャップなど。
泡沫キャップは水に空気を混ぜることで水流が柔らかくなり水はねを防ぐ役割をする。
水飲み器(給水栓)
吹上式水飲み器の噴水頭は、斜角吹上式とし、噴水口は、口が直接触れないように保護囲いを設ける。
直上吹上式水飲み器は、口にあたった水が落下するため、不衛生である。
学校などの給水栓には、吐水口回転形水栓(蛇口が上に回転するもの)は、吹水口に口が触れる為、衛生的に適さない。
洗面器
洗面器には、壁掛型、スタンド型、カウンター型などがある。
洗面器のあふれ縁は、上縁(オーバーフロー口ではない)において、水があふれ出る部分の最下端をいう。
洗面器の水栓は、あふれ縁との間に吐水口空間を確保して設置する。
洗面器における吐水口空間は、給水栓のあふれ縁との垂直距離である。
節水対策として、洗面器には、自動水栓を採用する。
排水金具
洗面の排水では、黄銅管(真鍮)などがあり、P型またはS型トラップが使用される。
- 鎖付き排水栓:ゴム栓に鎖が付いた昔ながらの水栓。
- ワンプッシュ式:蛇口付近にある押しボタンを押すと排水栓が開き、もう一度押すと閉じる。
- ポップアップ式:蛇口付近にあるレバーを押すと排水栓が開き、引くと閉じる。
引き棒で閉めるタイプと、ワイヤーで閉めるタイプがある。
浴室
浴室用ハンドシャワーには、バキュームブレーカや逆流防止機構を有するものを取り付ける。
厨房機器
厨房機器の材質は、吸水性がなく、耐水性・耐食性を持つものとする。
食品に接する部分は、衛生的で、容易に洗浄・殺菌ができる構造とする。
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