数学の基礎

スポンサーリンク

三角関数

直角三角形に成り立つ関係

三平方の定理(ピタゴラスの定理)

a:b:c=3:4:5の比率が成り立つ三角形は直角三角形となる。

$\displaystyle c^2=a^2+b^2 $

直角三角形の比

三角関数

$\displaystyle sinθ=\frac{b}{c} cosθ=\frac{a}{c} tanθ=\frac{b}{a} $

$\displaystyle b=c \ sinθ a=c \ cosθ $

角度と値

$30^{\circ}$$45^{\circ}$$60^{\circ}$$90^{\circ}$$120^{\circ}$$135^{\circ}$$150^{\circ}$$180^{\circ}$
$\displaystyle \frac{π}{6}$$\displaystyle \frac{π}{4}$$\displaystyle \frac{π}{3}$$\displaystyle \frac{π}{2}$$\displaystyle \frac{2π}{3}$$\displaystyle \frac{3π}{4}$$\displaystyle \frac{5π}{6}$$\displaystyle π$

sinーcosの関係式

$\displaystyle cosθ=sin\left(θ+\frac{π}{2}\right) $

$\displaystyle -sinθ=sin(θ+π) $

$\displaystyle tanθ=\frac{sinθ}{cosθ} $

$\displaystyle sinθ^2+cosθ^2=1 $

$\displaystyle cos\left(\frac{π}{2}-θ\right)=sinθ $

$\displaystyle cos\left(\frac{π}{2}+θ\right)=-sinθ $

2倍角の公式

$\displaystyle sin2θ=2sinθcosθ $

$ cos2θ=cos^2θ+sin^2θ=2cos^2θ-1=1-2sin^2θ $

$\displaystyle tan2θ=\frac{2tanθ}{1-tan^2θ} $

三角関数→ラジアン変換

$\displaystyle θ=tan^{-1}A→A=tanθ $

複素数

数学ではiで表すが、電気では電流と区別するためにjを使用する。
縦軸に虚数、横軸に実数をとり、1つの式で座標を表すもの。
座標zは、z=x+jyで表され、xを実部、yを虚部で示す。

$\displaystyle \dot{z}=x+jy=z(cosθ+jsinθ) $

虚数単位

$\displaystyle j^2=-1 -j=\frac{1}{j} $

複素数の実数化

$\displaystyle W(jω)=a+jb→|W(jω)|=\sqrt{a^2+b^2} $

複素数の合理化

分母の虚数を無くしたい時は、分子分母に掛ければ合理化できる。

$\displaystyle (a+jb)(c+jd)=(ac-bd)+j(ad+bc) $

$\displaystyle (a+jb)(a-jb)=a^2+b^2 $

正弦波

正弦波の単位

周波数(f)

1秒間に繰り返す波形(周期)の数のこと。単位[Hz]。
交流の周波数が50Hzなら、1秒間に50回電流の流れる方向が変化する。

$\displaystyle f=\frac{1}{T} \ [Hz] $

$f$:周波数 [$Hz$]
$T$:周期 [$s$]

周期(T)

1波形の時間。単位[s]。

$\displaystyle T=\frac{1}{f} \ [s] $

$T$:周期 [$s$]
$f$:周波数 [$Hz$]

波長(λ)

1波形の長さ。単位[m]。

角周波数(ω)

1秒間に回転する角度のこと。単位[rad/s]。

$\displaystyle ω=2πf=2π\frac{N}{60} \ [rad/s] $

$ω$:角周波数 [$rad/s$]
$f$:周波数 [$Hz$]
$N$:回転速度 [$min^{-1}$]

回転速度(N)

1分間に物体が回転する速さ(回数)のこと。単位[min-1]。
電動機などで使用する。

速度(v)

$\displaystyle v=rω=\frac{λ}{T}=λf \ [m/s] $

$v$:速度 [$m/s$]
$r$:回転半径 [$m$]
$ω$:角周波数 [$rad/s$]
$λ$:波長 [$m$]
$T$:周期 [$s$]
$f$:周波数 [$Hz$]

振幅(Em)

波形の縦軸中央から最大値までの幅。

正弦波の表現方法

角度θ、大きさE、実部(X軸)a、虚部(Y軸)bなどを用いて二次元の位置を表す。

・極座標表示 $\dot{E}=E∠θ$
・指数関数表示 $\dot{E}=Ee^{jθ}$
・直交座標表示 $\dot{E}=a+jb$
・三角関数表示 $\dot{E}=E(cosθ+jsinθ)$

対数

以下、底10を省略している。

$\displaystyle log1=0、log2=0.3、log4=0.6、log8=0.9、log10=1 $

$\displaystyle log10^2=2 $

$\displaystyle log15=log\frac{3×10}{2}=log3+log10-log2 $

関数

X次関数

対象となる変数が何個あるかを表す。
例:対象変数xの場合
y=5x (yはxの一次関数)
y=5x2 (yはxの二次関数)

円の方程式

点(a、b)を中心とする半径rの円を表す。

$\displaystyle (x-a)^2+(y-b)^2=r^2 $

関数の表現

  • 比例的:一定のペースで上昇すること。
  • 指数的:最初は緩やかだが、やがて急激に上昇すること。
  • 対数的:最初は急激に上昇し、やがて緩やかになること。

面積・長さ

  • 円の面積:πr2
  • 球の面積:4πr2
  • 円周の長さ:2πr
  • 管の表面積(電熱線など):πdℓ(d:管直径、ℓ:長さ)
  • 台形の面積:(上底+下底)×高さ÷2

数学の定理・技法

最大の定理

2つの正の数a、bにおいて、a+b=一定ならば、a=bの時、a×bは最大となる。

最小の定理

2つの正の数a、bにおいて、a×b=一定ならば、a=bの時、a+bが最小となる。

部分分数

$\displaystyle \frac{b}{n(n+a)}=\frac{b}{a}\left(\frac{1}{n}-\frac{1}{n+a}\right) $

2次方程式の解の公式

$\displaystyle ax^2+bx+c=0 \ (a≠0) $

$\displaystyle x=\frac{-b±\sqrt{b^2-4ac}}{2a} $

微分・積分

微分

変化を細かく分けて瞬間の変化量を表すもの。関数の曲線では瞬間の傾きとして表現される。

時間微分

時間微分は、変数を時間で微分したものである。
変位xを時間tで微分すると速度vとなる。速度vを時間tで微分すると加速度αとなる。

$\displaystyle v=\frac{dx}{dt} α=\frac{dv}{dt} $

三角関数の微分

$\displaystyle (sinx)’=cosx $

$\displaystyle (cosx)’=-sinx $

$\displaystyle (tanx)’=\frac{1}{cos^2x} $

単振動と微分の関係式

変位:$\displaystyle x=Asinωt$

速度:$\displaystyle v=\frac{dx}{dt}=Aωcosωt$

加速度:$\displaystyle α=\frac{dv}{dt}=\frac{d^2x}{dt^2}=-Aω^2sinωt=-ω^2x$

積分

微分で求めた瞬間の変化量を足し合わせて全体量を表すもの。関数の曲線では足し合わせた領域の面積して表現される。

時間積分

時間積分は、変数を時間で積分したものである。
加速度αを時間tで積分すると速度vとなる。速度vを時間tで積分すると変位xとなる。

$\displaystyle v=\int αdt x=\int vdt $

時間積分において横軸に時間t、縦軸に速度vの関数の曲線図がある場合、求めたい時間区間と曲線に囲まれた面積が移動距離xとなる。

数学に関する用語

  • 有効数字(加減算):小数点以下の桁数を、元の値の最小桁数に合わせる。(小数点以下のみの数)
  • 有効数字(乗除算):元の値の最小桁数に合わせる。(小数点前後を合わせた数)
  • 定格:通常使用時の限度値の意味。(瞬間の最大値ではない)

Ver.1.2.5

タイトルとURLをコピーしました