材料力学の基礎

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材料にかかる力

応力

材料の内部に発生する抵抗力。単位は[N/mm2]である。

  • 引張応力:外力が引っ張る方向にかかる場合。
  • 圧縮応力:外力が圧縮方向にかかる場合。

ひずみ

材料が引っ張られて伸びた長さの割合のこと。
ひずみ量は、引張力の場合は伸び、圧縮力の場合は縮みという。

応力ーひずみ線図

材料の引張試験、圧縮試験において得られる応力とひずみの関係曲線。

比例限界

応力とひずみが正比例する限界。

弾性限界

応力とひずみが正比例はしないが、力を除くと元に戻る限界。これを超えると元に戻らなくなる。
実際には、降伏応力(降伏点)と同じと考えてよい。

降伏応力(降伏強さ・降伏点・F値)

鋼材が降伏したときの強度。
鋼材が降伏すると、一時的に耐力が低下し変形だけが進む。
鉄筋の記号でSDXXXのXXXの値。

引張応力(最大応力・引張強さ・引張強度)

鋼材のもつ最大の強度。
最大の応力(荷重)がかかった状態。
鋼材の記号でSNXXXのXXXの値。

破断応力

材料が破断する所。

許容引張応力

運用上、許容される引張応力。
基準強度を安全率で割った値となる。鋼材などでは基準強度として降伏応力(F値)を使用している。
圧力容器においては、比例限界以下の応力で収まるような設計が求められる。JIS規格で材料ごとの引張応力の最小値が規定されており、圧力容器の設計時はこの引張応力の1/4を許容引張応力として設計する。
建築における構造設計時は、許容応力度として引張・曲げ・圧縮・せん断、短期・長期のそれぞれで計算する。

降伏比

降伏応力/引張応力。強度上の余裕を表す。
小さいほど余力が大きいので粘り強い。

ひずみ度

材料に力を加えた時の、元の長さに対する変形の割合。
大きいほど粘り強い。

ヤング係数

応力ーひずみ線図の最初の傾き。
材料の変形しにくさを示し、大きいほど変形しにくい。



Ver.1.2.0

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