電験三種(令和7年度下期) 電力 問12

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問題

方針

変圧器線路の短絡電流」を求める問題です。(令和2年問8と同じ問題ですが、選択肢の順番が違います)
電源および変圧器のパーセントインピーダンスから、変圧器二次側から見た線路全体の「合成パーセントインピーダンス」を求め、線路全体のパーセントインピーダンスから「短絡比とパーセントインピーダンス」の式より変圧器二次側の短絡電流を求め、その短絡電流を遮断できる定格遮断電流を求めます。

解法

問題文を図にすると以下のようになります。

「合成パーセントインピーダンス」の式

直列接続:$\%Z=\%Z_A+\%Z_B$

並列接続:$\displaystyle \%Z=\frac{\%Z_A\%Z_B}{\%Z_A+\%Z_B}$

変圧器の百分率インピーダンスは基準容量20MVAベースで、電源の百分率インピーダンスも変圧器と同じ20MVAなので、基準容量換算をする必要はありません。
変圧器二次側から見た線路全体のインピーダンス%Zは、直列接続として単純に加算して求めます。

$\%Z=1.1+10.6=11.7\%$

定格遮断電流を求めるために短絡電流を求めます。

「短絡比とパーセントインピーダンス」の式

$\displaystyle \%Z=\frac{I_n}{I_s}×100 \ [\%] $

$%Z$:パーセントインピーダンス
$I_n$:定格電流 [$A$]
$I_s$:短絡電流 [$A$]

上記の関係式より、変圧器二次側の定格電流Inとパーセントインピーダンス%Zが分かれば、短絡電流Isが分かります。
変圧器二次側から見たパーセントインピーダンス%Z=11.7%です。
変圧比が77/6.6kVなので二次側の定格電圧はVn=6600Vとなります。
変圧器の容量S=20MVAより、二次側の定格電流Inを求めます。

$\displaystyle S=\sqrt{3}V_nI_n $
$\displaystyle 20×10^6=\sqrt{3}×6600×I_n $
$\displaystyle I_n≒1751.62 \ [A] $

「短絡比とパーセントインピーダンス」の式に代入して、短絡電流ISを求めます。

$\displaystyle I_s=\frac{I_n}{\%Z}×100=\frac{1751.62}{11.7}×100≒14971.11 \ [A]≒14.97 \ [kA] $

短絡電流を遮断できる定格遮断電流は、短絡電流より大きくなければならないので、問題の選択肢より「20.0kA」となります。

解答

解答は(3)となります。

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